【更新】タイのバンコクにロボットウエイターが活躍する日本料理店が登場
2010/04/07 07:10
これまでに【お好み焼きを上手に作る日本製ロボットを見た海外の反応】や【ラーメンを上手に作る日本製ロボットを見た海外の反応】などで日本のロボットたちが料理に活躍する様子と、それを見た海外の人たちの反応を掲載した。今回は日本では無く、タイのバンコクで先日オープンしたという日本料理店【Hajime(ショッピングセンターのモノポリーパーク内)】を紹介することにしよう。元記事はurlesqueと[DJMICK TRAVEL]だが、元記事の一部に日本の文化を少々勘違いしている感もあるので、そのあたりも合わせて見てみることにする。
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↑ 働き者のロボットウエイター。
このレストラン「Hajime」(入口には漢字で「春」と書いてある。「春」には元々「はる」「しゅん」の他、季節の最初を意味することから「はじめ」という読ませ方もある。中々おつな、「分かっている」店ではある)はタイでは初めてのロボットウエイターの居る日本料理店。もちろん人間のサポーターもいるが、メインのウエイターはすべてロボット。
お客は自分の席のタッチスクリーンで注文をする。するとその注文に従ってロボットたちが料理をテーブルまで運ぶ仕組み。食べ終えた料理の食器は、やはり「彼」が回収する。また時には歌や踊りを披露し、お客の目を楽しませる。
↑ 踊るロボットウエイター。
この日本料理店の店主Lapassarad Thanaphant嬢は、計4台のロボットウエイターを日本から購入。このロボット購入代金もあわせて店の開店費用として3000万バーツ(92万7600ドル、8800万円)かけたとコメントしている。この人は幼い時から「ロボットがウエイターを勤めてくれるレストランがあるといいな」と夢見ており、それをようやく実現したことになる。
店の構造を良く見ると、内部の給仕は決められたエリア内で行えるようになっており、ロボットウエイターの移動もレールの上でのもの。自立歩行式ではないので、「比較的」安価に安定性の高いロボットの活用が可能になったわけだ。
なお写真・動画を見る限りでは戦国時代などのサムライを意識した姿形をしているものの、元記事では「ロボットニンジャがお食事をお持ちします(Have Your Food Delivered by Robot Ninjas)」と説明されているなど、侍と忍者を混同している感がある。あるいはサムライもニンジャも「日本の神秘的なファイターの一種」というとらえ方をしているのかもしれない。
また、元記事のうち「DJMICK TRAVEL」は4月1日に掲載されたことから、「エイプリールフールのジョークネタでしょ?」というツッコミも寄せられている。しかし同レストランの動画は3月22日や27日に掲載されたものが確認されていることから、ネタでは無いと判断できる。
それにしてもサムライロボットの活躍やお店の繁盛ぶり、お客の喜び具合を見ると、日本の様々な、文化(古今を問わず)に対する憧れがひしひしと伝わってくる。他のどこにもない、日本ならではの文化や造形は、日本に住む日本人だからこそ「当たり前」のものだが、他の地域の人にとっては素晴らしい、目に留まるものであることも多い(我々が横文字表記やアイテムを見ると「何となくカッコイイ」と思ってしまうのと同じだ)。
昨年の「お台場ガンダム」の件も良い例だが、日本で生まれた、あるいは変化して登場した様々な文化や作品は、もっと日本人自身が誇りにして良いし、積極的に国外に向けてアピール出来る、商品価値のある、ブランド力の高いものといえる。それらの価値観になじみの薄い、理解が出来ない層(大抵はその文化に浸透する機会を持たない、世代間ギャップを持つ人たち)による、無意味でこっけいで理不尽な反発により、その芽を次々と潰されていくようすを目の当たりにするのは(ほんの一例として【2009年度第一次補正予算の「ムダ」判定された項目を表組化してみる……(2)返還金額50億円超の事業】の「国立メディア芸術総合センター」を挙げておく)、とてもとても悲しいものだ。
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