新社会人の自覚する長所と短所、長所は「責任感」、それでは短所は…?

2010/03/29 19:35

このエントリーをはてなブックマークに追加
社会人の責任感イメージソフトバンク・ヒューマンキャピタルは2010年3月25日、この春に就職する新社会人に対する意識調査の結果を発表した。それによると調査母体においては、自覚している「自分の強み」としてもっとも多い回答を得た項目は「責任感」であることが分かった。一方で「自分の弱み」では「独創性」が最多得票を見せており、次いで「行動力」「コミュニケーション能力」の順となっている(【発表リリース】)。



スポンサードリンク


今調査は2010年3月13日から17日にかけて、この春就職をする21歳-25歳の男女400人に対して行われたもので、男女比は1対1。

自己分析は自分自身を見つめ直し、今後の社会生活を少しでも良いモノとしていくためには欠かせない行動の一つ。そこで新社会人に対し、自分自身の強みを選択肢の中から三つまで挙げてもらったところ、もっとも多い同意を集めたのは「責任感」だった。32.5%とほぼ三分の一が「自分の強みは責任感にある」と感じていることになる。

↑ 自分の強み(3つまでの選択)
↑ 自分の強み(3つまでの選択)

3つ「まで」という選択方法であることや「その他」「あてはまるもの無し」が用意されていることから、無理に選択肢を選んだという可能性は無い。それなりに強い自覚を持ち、これらの選択肢を選んだことが分かる。もちろんあくまでも自覚の範囲であり、第三者の客観的な意見によるところではない。

一方、同様の回答スタイルで同じ選択肢を用意し、強みでは無く「弱み」を尋ねたところ、こちらでは「独創性」がもっとも多い回答を得た。28.8%と約3割に達している。

↑ 自分の強みと弱み(3つまでの選択)
↑ 自分の強みと弱み(3つまでの選択)

「独創性」に次いで弱みとして多く挙げられたのは「行動力」と「コミュニケーション能力」、そして「チャレンジ精神」「体力・健康」が続く。こちらは「……かもな」と同意をする上司や先輩の立場の人も多いかもしれない。

ただこれらの「弱み」はあくまでも回答者個人個人の選択であり、全般的なものとは別かもしれない。例えば「行動力」は26.0%の人が弱みであると回答しているが、同時に17.3%が強みだと答えている。そこで「強み」から「弱み」の得票値を引き算し、「強み自己認識度」のDI値を算出したのが次のグラフ。全般的な新社会人の自分自身の分析における強み・弱みの傾向が見て取れる。

↑ 新社会人の「強み」自己認識度(「強み」-「弱み」)
↑ 新社会人の「強み」自己認識度(「強み」-「弱み」)

やはり「責任感」「誠実さ」「協調性」は強みとする認識が強く、「独創性」「チャレンジ精神」「体力・健康」は弱みなようだ。



繰り返しになるがあくまでもこれらは新社会人自身の分析によるもの。第三者の意見では無い。すべての項目がプラス、長所であるにこしたことは無いが、そこまでの万能さを求めるのも無理がある。自分が「強みだな」と思う部分はぐいぐい伸ばしていけばよいし、「これ、弱点なんだろうな」と感じたところはできるだけ改善を図るか、あるいは長所で押しつぶしてしまえばよいだけの話。

まずは定期的な自己分析から始めてみよう。同僚と互いに分析し合うのも面白いかもしれない。



スポンサードリンク



このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|X(旧Twitter)|FacebookPage|Mail|RSS