おなじみの音楽が頭に響き渡る、回転寿司を使った広告

2010/04/01 07:03

このエントリーをはてなブックマークに追加
おなじみの音楽が頭に響き渡る、回転寿司を使った広告モノを定期的に循環させるベルトコンベアは、その特性を活かし色々な場面で用いられる。空港の手荷物受取場や工場の流れ作業の工程、日本ではあまり見かけないが海外ではスーパーなどのレジ打ち場でも使われる。「動く歩道」も仕組みとしてはほぼ同じようなものだ。そして誰もがよく知っている場面としてもう一つ欠かせないのが、回転寿司。ベルトコンベアでぐるぐると回るさまざまなお寿司の皿をうまく使い、ある映画を強くイメージさせることに成功したのが、今回紹介するプロモーションだ(Coloribus.com)。



スポンサードリンク



↑ 「インディ・ジョーンズ」シリーズで一番の名シーンを回転寿司屋で再現。
↑ 「インディ・ジョーンズ」シリーズで一番の名シーンを回転寿司屋で再現。

これは2004年11月に日本(!)で展開されたプロモーション。『インディー・ジョーンズ』シリーズの数々がセットで収められた「アドベンチャーズ・オブ・インディ・ジョーンズ コンプリートD [DVD]」(現在はプラスαされた『インディ・ジョーンズ コンプリート・コレクション』が入手可能)を告知するために行われたもの。

『インディ・ジョーンズ』の作品に共通するテーマは「驚き」。びっくりするような宝物やトラップの登場、ストーリーの大どんでん返しなど、観ているものを何度も驚かせ、突如登場するイベントに胸をドキドキさせられる。今プロモーションには、その「驚き」を回転寿司店でも味わってもらおうという意味合いもある。

トロやマグロ、カッパ巻きや玉などに混じり、突然インディのフィギュアが現れる。そしてその直後の皿には巨大な岩石が。この二皿に目が留まり、目の前を通り過ぎる合間に、多くのお客は『インディ・ジョーンズ』の名シーン、インディが迷宮のトラップにひっかかり、巨大な岩石に追いまわされるシーンを頭にイメージすることになる。

そしてそれに続くお皿には「『インディ・ジョーンズ』のDVDボックスが出るよ」との告知プレートと、小さなスピーカーが。そのスピーカーから流れるのはもちろんおなじみのレイダース・マーチ(YouTube)。

↑ インディ・岩石に続くのは「コンプリートDVDボックスが出るよ!」の告知プレートとスピーカー。流れる曲はもちろん「レイダース・マーチ」
↑ インディ・岩石に続くのは「コンプリートDVDボックスが出るよ!」の告知プレートとスピーカー。流れる曲はもちろん「レイダース・マーチ」

回転寿司であのBGMが流れる中、目の前をインディと岩石が何度も通り過ぎれば、誰もがこのシーンを思い浮かべるもの。そしてDVDボックスの発売を知れば、確実に購入客は増える。効果が回転寿司の利用客に限定されてしまうのが難点だが(※このプロモーション自身が珍しいものとして喧伝されるので、実際にはそれ以上の効果が望める)、面白い試みといえよう。

……しかし軍艦巻きやトロと並んでいるインディの姿は、シュールではある(笑)。


■関連記事:
【インディのあのシーンをレゴで「実」体験した人たち】



スポンサードリンク



このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|X(旧Twitter)|FacebookPage|Mail|RSS