42.3%の人が望んだのは……住宅メーカーのサイト、どんな情報の充実を望みます?
2010/03/26 19:35
マイボイスコムは2010年2月22日、住宅メーカーのウェブサイト(HP)に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち直近1年間にいずれかの住宅メーカーのHPを見た経験がある人においては、「充実して欲しい要素」としてもっとも多くの人が「商品の紹介」を挙げていることが分かった。逆に考えれば今結果は、現行の提供HPでは「商品(住宅や施工サービス)の情報が不足気味として不満を持っている」人が多い表れでもある。また、HPならではの仕組みとして「外観や間取りのシミュレーション」にも強い要望が寄せられているのが注目点といえる(【発表リリース】)。
スポンサードリンク
今調査は2010年2月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3541人。男女比は46対54で、年齢階層比は10代2%・20代13%・30代35%・40代30%・50歳以上20%。
【メディア別賃貸住宅業者への反応の変化(2010年1月発表分)】で解説しているように、昨今では不動産・賃貸住宅情報のリサーチの世界でもインターネットを使う事例が増え、お客からのリアクションもインターネット経由のものが増加している。
↑ 賃貸住宅管理会社に対する反響元・反響数の変化(2009年4月-2009年9月における、前年同期比で)(再録)
それでは実際にインターネット上の住宅メーカーのウェブサイトを見た人たちは、どのような感想を抱き、情報が欲しいと考えているのだろうか。今調査母体のうち、住宅メーカーのサイトを見たことがある33.1%の人に、複数回答で「充実してほしい項目」「もっとも充実してほしい項目(択一回答)」それぞれについて尋ねた結果が次のグラフ。
↑ 充実して欲しいHPの情報・サービス/特に重視する充実して欲しいHPの情報・サービス(直近1年間に住宅メーカーのHPを見た人限定)
もっとも多いのは「商品の紹介」。ここでは住宅そのものや各種施工サービスを指す。例えば【世界も驚く、日本発の近代的な猫屋敷】で紹介した、住宅のバリエーションの一つ「プラス・わん プラス・にゃん」もその一つ。購入予定の住宅自身はもちろんのこと、どのようなプラスαを自分の住宅に施せるのか、気になる人も少なくない。何しろ購入ともなれば総額数千万円ものお買い物になるのだ。商品そのものがどのようなものか、できるだけ詳しく知りたいのは道理というもの。
また、将来に備えて「リフォーム・増設に関する情報」「アフターサービスに関する情報」への要望が強いのも目に留まる。食品などのように食べきり・消費してオシマイというわけではなく、一生ものとなりうるだけに「末長いお付き合いをすべきか否か」に関する情報は欠かせない。そして大枚をはたくだけに、「見積もり依頼や資金相談サービス」などもありがたい情報として上位についている。
興味深いのは第二位の「外観や間取りのシミュレーション」。最近では3Dモデルの計算処理が高速に、しかもツールなどを使って容易にできるようになったこともあり、3Dでより現実味のあるシミュレーションを提供してくれるサービスも登場している。平面図ではつかみにくい部屋の奥行きや室内導線、そして外観も、3D表記なら把握できる度合いはケタ違いに上。
例えば【トステムの家づくり情報・シミュレーション】なら、内観から外観まで多種多様なシミュレーションを楽しみながら好みのイメージを作り上げ、住まいづくりの実感を疑似体験すると共に、自分の願いをより具体的なものとすることができる。
↑ トステムの外観シミュレーション。色々と試してみるだけで楽しいものだ
すべての項目をいっぺんに充実することは、よほどの大手でない限り難しい。ただ、元々不動産、特に売買物件市場においては「単価が高い」「商品を特徴づける項目種類数に大きな差がないため、比較がしやすい」などの特徴から、インターネットとは相性が良い業界として知られ、早くからIT化が進んでいる。住宅に興味がある人はもちろん、さほどない人も機会があれば是非一度、住宅メーカーのHPを訪れてほしい。きっと満足のいく時間を過ごせるに違いない。
スポンサードリンク