父親34分・母親64分…親子の会話、一日どれくらい?
2010/03/29 12:00
Gabaマンツーマン英会話とGaba kidsを運営するGABAは2010年3月16日、「こどもとのコミュニケーションに関する調査」の結果を発表した。それによると調査母体においては、子供と向き合って親子の会話をする時間は「15-30分未満」とする人がもっとも多く、25.0%に達していた。「0分」「15分未満」と合わせると4割を超えており、多くの世帯で親子間のコミュニケーションに割いている時間が少なめであることが分かる。平均時間を算出すると、仕事などの関係から父親の方が時間が短く34分でしかないのに対し、母親は1時間を超えていた(【発表リリース】)。
スポンサードリンク
今調査は2010年2月26日から3月2日にかけて、末子が小学校1年生-6年生の、30歳-59歳の男女に対して携帯電話によるインターネット経由で行われたもの。有効回答数は1000。回答者の男女比は1対1。調査はネットエイジアが担当した。表現上低学年は1年生・2年生、中学年は3年生・4年生、高学年は5年生・6年生とする。
調査母体に対して「子供と向き合って親子の会話をする時間はどれくらいか」と尋ねたところ、全体では25.0%が「15分-30分未満」、16.3%が「30分-45分」と答えた。1時間以内の層が7割を超えている。
↑ 1日のうちに子供と向き合って親子の会話をする時間
どの属性にも「ゼロ」という人が数%いるのが物悲しい一方、「毎日3時間以上は語り合う」とする回答もやはり数%おり、個人差の激しさを感じさせる。また、父親・母親間では父親の方が少なめ、学年別では男の子の場合に限ると「高学年ほど時間が減少する」傾向があるように見える。青色系統の部分の棒グラフを見ればそれが分かるはず。
その傾向をもっとシンプルに把握するため、各属性の平均値を算出した結果が次のグラフ。
↑ 1日のうちに子供と向き合って親子の会話をする時間(平均、分)
父親は普段働きに出ているため、子供と接触する時間そのものが少ない(父親が働き、母親が家事をするというパターンの場合)。そのためか、親子の会話の時間も父親の方が少なくなる。平均すると母親の半分くらいしか無い。
また、女の子の場合は学年変移は特に見られないが、男の子の場合は高学年になるにつれて時間が減少していく傾向が確認できる。小学生時分においては「大人への成長」は女の子の方が早いはずだが、親離れ的な行動は男の子の方が先に起きるのだろうか。
なお今項目はあくまでも「向き合って会話する」時間に限られる。性質そのものはまったく別個のもので、リアリティに欠ける感は否めないが、最近では安全確認の意味も含め、親子で携帯電話経由で対話をしたり、メールのやりとりをする時間も増えている。単純に「1日30分とか1時間では短すぎる」と言い切るのは短絡的にすぎる。
面と向かっての対話が一番重要であることに違いは無いが、それがすべてではないことも知っておくべきだ。一番大事なのは意思の疎通なのだから。
スポンサードリンク