男の子はゲームやマンガ、女の子はデコメや待受け画面……男女で異なる小中学生のケータイの楽しみ方

2010/03/24 12:00

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待受け画像を見せあう女子中学生イメージネットマイルは2010年3月16日、小中学生を対象にした携帯電話に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、携帯電話を使って利用したいコンテンツのトップには「待受け画面」がついた。全体では75.4%の人が利用を希望している。男女別では男の子が「ゲーム」や「マンガ」を、女の子が「待受け画面」や「デコレーションメール」などを相対する性別の人より好むなど、男女別で携帯電話に対する認識の違いが確認出来る結果となっている(発表リリース、pdf])。



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今調査は2010年2月10日から14日にかけて、子供向けコミュニティサイト「サークルリンク」内で会員向けに行われたもので、有効回答数は560人。男女比は30.2対69.8。学年階層別は小学6年生158人・小学5年生146人・小学4年生89人・中学1年生65人など。なお小学低学年に該当する小学1・2年生は回答数が28人と少数のため、今件記事では省略している。

単なる持ち運び可能な電話としてだけでなく、インターネットを使ってメール送受信やウェブサイトの閲覧、ゲーム、着うたや着メロなど音楽の視聴など、多種多様のコンテンツ(内容、サービス)を利用できるのが現在の携帯電話。多目的機能を持つ総合情報携帯端末、と表現しても間違いではない。

さて小中学生はこの、何でも出来るいわば「魔法の小箱」ともいえる携帯電話で、どんなコンテンツを利用したいと考えている、使っているだろうか。トップには3/4ほどの回答率で「待受け画面」がついた。

↑ どんなコンテンツを利用したいか(非保有者は「持っていたら」を想定、複数回答)(その他を除き、合計数値が高い上位10位)
↑ どんなコンテンツを利用したいか(非保有者は「持っていたら」を想定、複数回答)(その他を除き、合計数値が高い上位10位)

携帯電話に表示・利用できる待受け画面は基本的に1枚。それを考えると「無駄じゃない?」とため息混じりに語る大人もいるだろう。しかし絵画や切手などのコレクション、あるいは着飾るための洋服と同じように、多数持ち合わせることで気分次第でバリエーションを堪能したり、収集すること自体を楽しみとしているという考え方もできる。着せ替え人形の洋服を集めるのと同じ感覚、と表現すれば、納得のいく人も多いのではないだろうか。

「待受け画面」と比べるとやや得票率は落ちるが、「デコレーションメール」「着メロ」「着うた」など、携帯電話ならではの機能・コンテンツが上位を占めている。いずれも携帯電話登場以前は存在しなかった、あるいは違うメディアで存在したが手間がかかったもの(例えば「デコメ」なら手紙でシールを貼ったり飾りを描いたりする、「着メロ」ならカセットテープへの録音)であり、その便利さゆえに愛用され、ニーズも高い。

これを属性別にみると、小中学生が均一的にこれらコンテンツを好き好んでいるわけではないことが分かる。

↑ どんなコンテンツを利用したいか(非保有者は「持っていたら」を想定、複数回答)<br>
(その他を除き、合計数値が高い上位10位)(属性別)
↑ どんなコンテンツを利用したいか(非保有者は「持っていたら」を想定、複数回答)
(その他を除き、合計数値が高い上位10位)(属性別)

・男の子……「ゲーム」「アニメ・動画」「マンガ」などエンタメ色の強いコンテンツで女の子より比率が高い
・女の子……「待受け画面」「デコレーションメール」「着メロ」「着うた」など音楽や美術系でのコンテンツで男の子より比率が高い

などの傾向が確認できる。

それにしても、利用度の違いはあれど、一つの機器で「待受けの着せ替え」や「色とりどりのメールの送受信」「音楽視聴」「ゲーム」「アニメやマンガ」など多種多様な娯楽が楽しめる携帯電話とは、小中学生にとってどれほど素晴らしいモノに見えるのか。改めて理解できる気がする。



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