「友人」の3分の1は「メールやネットだけで連絡」、ツイッターなどの利用者は約半数にも
2010/03/21 12:00
電通総研は2010年3月8日、支出意識を定点観測する「消費気分調査レポート」の第五回分を発表した。それによると調査母体においては、個々の定義で「友人」と呼べる人の数は平均で9.2人であることが分かった。また、【ツイッター(Twitter)】などのミニブログを現在利用している人はそれ以外の人と比べて「友人」と呼べる人の数は多いものの、「電子メールやインターネットだけで連絡を取り合う友人」が数字をほとんどかさ上げしていることも判明している(【発表リリース、PDF】)。
スポンサードリンク
今調査は2010年2月27日から28日にかけて、電通リサーチ登録回答者に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1500人。学生を除く男女20-69歳が回答対象だが、男女比・年齢階層比は非公開。
今調査では「男性の方が女性よりもミニブログ利用率が高い」「有名人をフォローしている人は圧倒的に女性の方が多い」「相手の返信を強要されない、暇つぶしになるなどがミニブログの利点」など、ミニブログの利用周りについて多彩な調査が行われ、結果が伝えられている。それらについては他のニュースサイトや「報道」でも伝えられているので、今回は「参考資料」部分にスポットライトをあててみることにする。
その部分とは「(回答者個人個人の定義で)友人と考えている人の数はどれくらいか」「そのうち、実際に会う機会はほとんど無く、電子メールやインターネット経由で連絡をとるのがほとんどな人はどれくらいか」という問いに対する回答。
↑ あなたが「友人」と考える人は、何人いますか(人)
年齢階層別にみると、20-30代は人数が多く、40代以降はやや減少し、60代で再び数は持ち上がる。「実際に会う機会が多々ある友人」「ほとんどネット上だけの友人」それぞれに分けて考えても、その傾向は変わらない。
興味深いのは「ミニブログ現在利用者」。友人の数自身が多いだけでなく、そのうち「ほとんどネット上だけの友人」の割合も高め(半分程度)になっていることが分かる(もちろん緑の部分、つまり「実際に会う機会が多々ある友人」の数も全体と比べると多め)。全般的にはネット上の友人が1/3程度であることを考えると、大きな違いといえる。
これには二つの解釈がある。すなわち、
・ミニブログ利用者は社交性が高く、「友人」と呼べる相手が多い。特にネット経由に対して幅広い人脈を有している
のいずれか、あるいは双方ということになる。いずれにせよ、現在のミニブログ利用者はそれ以外の人とは「友人」環境において多少なりとも差異があることだけは違いあるまい。
スポンサードリンク