「中の人などいな……いるじゃん!」なキットカットの自動販売機
2010/03/18 07:07
以前【ちょっとだけ、でもとても素敵な「幸せ」を届けるコカ・コーラの自動販売機】や【「中の人などいな……いるじゃん!」なパソコン】で、本来自動で行われる機械仕掛けの道具の中に人が入り、色々な趣向を凝らしてみたり、表現活動の一環として利用する事例を紹介した。今回紹介するキットカットのプロモーションもその一つ。イギリス・ロンドンのビクトリア駅に設置されたものなのだが……(【ADS of the World】)。
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↑ KitKat's Human Vending Machine in Londons Victoria Station。
これは2009年の2月17日にビクトリア駅に設置されたもの。元々キットカットが「Have a Break, Have a KitKat(ちょっと休もう、キットカットと共に)」というキャッチフレーズの食品であることから、「自販機みたいに働きっぱなしだと疲れるでしょ?(Working like a machine?) キットカットで少し休もうよ」という意味を込めているとのこと。それをアピールするのが機械の自販機では「お前がいうな」と突っ込まれかねないこともあり、「中の人などいる!」ということで自販機の中に人が入り、代わりに働いている次第。
いわば「人間動力販売機」ともいえるこの自販機、陳列されている商品の料金は20ペンス(0.2ポンド、約40円)。20ペンスコインを入れて、どの商品が欲しいかを指さすと、中の人がお望みのキットカットを取りだし口に落としてくれる。あわせて数千人の人が利用し、手に入れたキットカット以上のユーモアを楽しんだとのこと。そりゃそうだろう、自販機の中に人がいて操作をすることなど、モンティ・パイソンでも見たことがない。
↑ 多くの人が通る駅中だから良いけれど、さびれた通りで夜中にこんな自販機に遭遇したらと思うと……(笑)
なお売り上げはすべて慈善団体に寄付されたとのことだが、それ以上の告知効果をキットカット側は得たに違いない。
動画の解説文章や、当時の様子を伝えた記事【The Frank PR news blog】に目を通すと「日本で大人気の人間入り自動販売機をイギリスで展開できたことを嬉しく思う」とある。……そんなものが流行った記憶などないのだが、もしかすると以前【世界を驚がくさせる日本の素晴らしき自動販売機たち】で紹介した、
↑ TOKYO GAME SHOW 2007 自販機ロボット(ベンディングマシンレッド)。
ベンディングマシンレッドたちのことを指しているのかもしれない。ならば確かに「中の人」がいる自動販売機、ということになるのだろう。
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