【更新】飲酒目的の外食を減らした人は49.2%! ますます内食志向に走る家庭の食生活

2010/03/19 05:08

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内食イメージインターネット調査会社のクロス・マーケティングが2010年2月26日に発表した消費行動に関する調査結果によると、調査母体においては1年前と比較して、44.2%の人が食事目的の外食を減らしていることが分かった。飲酒目的の外食にいたっては49.2%と、約半数の人が機会を減らしている。一方で内食を減らした人は14.5%に過ぎず、逆に増やした人は26.3%にも達しており、ますます内食利用が増える状況が確認できる結果となっている([発表リリース、PDF])。



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今調査は2010年2月8日から9日にかけて、20-69歳の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200人。年齢階層比は20代-60代でほぼ均等割り当て、男女比は1対1。なお今調査は2009年2月から3か月毎に実施されており、今回が5回目となる。当サイトでは同様の視点で前回のデータについて【外食は「食べ」も「飲み」も減らしてます、増えるは自宅の「内食」ばかり!?】で考察を行っている。


【半数が「家庭での食事が増えた」……不景気で進む家庭融和!?】などでも触れているように、お財布事情が厳しくなったこともあり、食事のスタイルは「高くつく外食から安上がりな外食」「外食よりも中食、そして内食」の傾向を強めつつある。そこで主に来店系の食事スタイルについて、その利用の増減は1年前と比べてどのような変化を見せたかについて尋ねたところ、「外食」は食事・飲酒双方の理由とも4割以上の人が「減った」と答えていた。「増えた」人は1割前後でしかなく、全般的に大きく減少傾向にあることが分かる。

↑ 1年前と比較した食事(来店系)利用の増減(2009年と2010年それぞれの時点において)
↑ 1年前と比較した食事(来店系)利用の増減(2009年と2010年それぞれの時点において)

ぱっと見で「増えた」の青部分が小さく、「減った」の赤部分が大きいことから、多くの来店系食事のスタイルは減少傾向を見せているのが改めて分かる。またその中でも唯一「内食」は「青が大きく赤が小さい」状態にあり、利用が増加しているのがうかがえる。

これをDI値の算出結果を元にしたグラフにすると、よりはっきりと動向がつかみとれる。

↑ 1年前と比較した食事(来店系)利用DI値(2009年と2010年それぞれの時点において)
↑ 1年前と比較した食事(来店系)利用DI値(2009年と2010年それぞれの時点において)

「外食」は出費削減の筆頭に挙げられ、大きくその機会を減らしている。中でも「食事」より「飲酒」がやり玉に挙げられているあたりが興味深い。また、食費削減のコツとして注目されている「中食」ですら減った人の割合が多く、DI値がマイナスを示してしまっている(外食よりはマシ、という程度)。一方で「内食」は上記にもあるように利用割合が増加しており、食事スタイルでも「内こもり現象」が起きていることが確認できる。

一年前と比べて
食事の面では
景気後退色が
一段と明らかに
一方、外食店の形態別にみると、「ファミレス」の方がマイナス値が大きく「ファストフード」に10ポイント以上の差がついている。いずれも軟調であることに違いはないが、「ファミレス」の方が状況は一層厳しいことがうかがえる。このあたりの事情は前回調査とさほど変わらない。

また、一年前の同様の調査と比べると、それぞれの傾向がより顕著化しているのが分かる。これは状況の厳しさが増したことを意味している。三か月前のDI値データと比べても、内食は増え、外食は食事・飲酒双方の目的共にマイナス値を伸ばしている。食生活の面でも予算切り詰めのため、ますます「外から内へ」が強力に推し進められていることになる。



【安い・簡単・ウマいが肝心! 「今年人気のあった節約レシピランキング」】【ケータイレシピサイト、一番メジャーは「味の素」・20代には「モバれぴ」が人気】にもあるように、昨今ではレシピサイト、特に安価で創れる料理のレシピに人気が集まっている(若年層には携帯電話経由で閲覧できるサイトの人気が高い)。内食の傾向が強まるのは食費を少しでも節約するためだが、だからこそ「安くても、おいしく食べられるレシピが満載」のレシピサイトに注目が集まっているわけだ。




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