携帯電話で一番おしゃべりやメールをしている都市は? 携帯電話通信料
2010/03/16 12:05
先に3月10日付で公開した記事【「ぎょうざ日本一」の栄冠、2009年は50円差で宇都宮市の頭上に】では、2009年の【家計調査速報】の公開データを使い、県庁所在地・政令指定都市における「ぎょうざ」の消費量の比較を行った。このデータはに当然「ぎょうざ」以外にも多数の消費財に関する消費性向が記されている。今回はその中から、今や日常生活でも欠かせない存在となった携帯電話の通信料にスポットライトを当ててみることにした。
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今統計データは県庁所在地と政令市を対象としており、データ抽出に際しては「二人以上の世帯」のものを用いた。まずは世帯当たりの年間携帯電話通信料について、上位10位をリストアップしたのが次の図。
↑ 世帯当たりの年間携帯電話通信料(円)(2009年)(上位10県庁所在地と政令市)
もっとも多いのは山口市の約12万円(年)。毎月1万円を世帯単位で携帯電話の通信料として使っている計算になる。もっとも第10位の大分市でも1万円ほどの差しかないため、「上位の都市では大体1万円前後、世帯単位で毎月使っているのか」という認識で問題ない。世帯人数が多いところの場合は「世帯割」などの仕組みを使うことである程度料金を節約することが出来るが、それでも年ベースで改めて考えると、それなりに大きな金額ではある。
せっかくなので収録されている全都市のデータを一挙にグラフ化する。
↑ 世帯当たり年間携帯電話通信料(2009年)(県庁所在地と政令市)
大都市圏の方が携帯電話を多用しているイメージがあるが、例えば東京都区部は8万6973円、大阪市は9万4267円と、リスト中では下位層のポジションにある。むしろどちらかといえば近郊都市圏の方が使用料金が高くなるようにすら見える。
通信料の金額だけですべてを見渡すのは不可能だが、リアルな場面における周囲の娯楽の多い少ないと、携帯電話の利用料金とは浅からぬ関係がある……と考えると、この傾向もある程度説得力が出てくる。
一つ付け加えると、トップの山口市は世帯単位でのガソリン使用料も最大値を示している。
↑ 世帯当たりのガソリン年間購入金額(円)(2009年)(上位10県庁所在地と政令市)(再録)
あるいは山口市市民は他の都市住民と比べて、極めて活動派で、情報取得にも積極的なのかもしれない。実際に山口市に住んでいる人に、具体的な状況を聞いてみたいところだ。
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