ガソリン消費額トップの都市は? ガソリン年間支出額

2010/03/15 12:00

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ガソリンイメージ2010年3月10日に掲載した【「ぎょうざ日本一」の栄冠、2009年は50円差で宇都宮市の頭上に】において、2009年の【家計調査速報】の公開値をベースに、県庁所在地・政令指定都市における「ぎょうざ」の消費量の比較を行った。このデータには当然「ぎょうざ」だけでなく、多種多様な「一般生活で消費する品々」の消費性向が盛り込まれている。今回はその中から、当サイトで記事テーマとして取り上げることが多く、日常生活でも自動車を多用している人にとっては気になる値、「ガソリン」の消費動向をグラフ化してみることにした。



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今統計データは県庁所在地と政令市を対象としており、データ抽出に際しては「二人以上の世帯」のものを用いた。まずは世帯当たりのガソリン年間購入金額について、上位10位をリストアップしたのが次の図。

↑ 世帯当たりのガソリン年間購入金額(円)(2009年)(上位10県庁所在地と政令市)
↑ 世帯当たりのガソリン年間購入金額(円)(2009年)(上位10県庁所在地と政令市)

ガソリン価格については【レギュラーガソリン価格と灯油価格(2010年1月11日版)】などでも触れているが、直近では「金融市場の混乱に伴う資源価格の高騰で上昇」「その後の資源価格の反動による下落で下げ」「最近は再びじわじわと上昇している」というのが現状。また、いわゆる「ガソリン値下げ隊」というパフォーマンスを行った某政党が、立ち場が変わった途端に「そんな事言ってましたっけ?」と言葉通り「舌の根も乾かぬうちに」舌を出しながら180度態度を翻すなど、政争の具に使われたという面もある。

ともあれ、例えば第二位の富山市の場合、一か月あたりで換算すると世帯あたり6800円/月ほどガソリンを購入・消費している計算になる。中には自動車を持たない世帯もあるから、自動車保有世帯単位で考えるともう1000円前後は上乗せされるだろうか。

気になるのは山口市が突出していること。他の都市と比べて1万円ほどの差がある。購入頻度を見ても100世帯当たり年間2563回と、例えば富山市の1906回と比べてかなり多い。単純に「山口市はガソリン単価が高い」というわけではなく、ガソリンを入れる回数が多い=自動車を多用している、と見た方が自然である。

せっかくなので少々長くなるが、掲載されている全都市の購入額をグラフ化すると、次のような図になる。

↑ 世帯当たりガソリン年間購入額(円)(2009年)(県庁所在地と政令市)
↑ 世帯当たりガソリン年間購入額(円)(2009年)(県庁所在地と政令市)

今グラフではむしろ下側、つまりガソリン購入額が少ない都市に注目したい。大阪市、東京都区部、川崎市、京都市など、道路網以外での交通機関が比較的発展しており、自動車の利用頻度が少なく、結果としてガソリン購入額も少なくなっているのが分かる。また、全体的な数字で見ると、世帯単位でも都市によってガソリンの消費性向は4-5倍も変わることが見て取れる。

昨今では再び上昇気配を見せるガソリン価格。消費額が多い地方の人たちほど、その値上がりが実感できることだろう。



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