【更新】おせんべい、「見た目が悪くなっても安ければ買うよ」は約3割…お菓子における節約志向の買い方とは

2010/03/13 07:43

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割れせんイメージ先に【「わけあり品」見た目はあまり気にしない、「野菜」は4割「安けりゃOK!」】で、ヤフーバリューインサイトが2010年3月10日に一部発表した「スマート消費」(節約志向を言い換えた消費スタイル)に関する調査結果([発表リリース])を元に、見た目が「わけあり」な野菜でも4割強の人が気にせず購入すると答える件について触れた。同資料では他にも色々な食材に関する調査結果が掲載されているが、今回はその中から「お菓子」について、先のと同様に「スマート消費」との関連を見てみることにする。



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今調査は2010年2月19日から21日にかけて、首都圏一都三県に在住の20-59歳の女性400人に対し、インターネット経由で行われたもの。年齢階層比は5歳刻みで均等割り当て。

先の記事では野菜について、色々な面での「トレードオフ」(今件では、ある点には目をつむり、価格の安さを優先する)とその実効性の調査結果をチェックした。結果としては「見た目が悪くても安ければOK」とする人が4割を超え、買物手法としてはかなり浸透・今後も活用されそうな雰囲気を感じさせるものがあった。今回は野菜同様に「スマート消費」が行われやすい「お菓子」に関して、調査結果をグラフ化してみた。

↑ 今後の「賢い買い物」意向(焼・和菓子)
↑ 今後の「賢い買い物」意向(焼・和菓子)

↑ 今後の「賢い買い物」意向(洋菓子)
↑ 今後の「賢い買い物」意向(洋菓子)

おせんべいをはじめとした「焼・和菓子」では3割近くが「見た目が悪くても安いのならOK」と答えている。ディスカウントストアをはじめとして雑貨店などでは、製造工程で割れたり形が崩れたおせんべいをまとめて「割れせん」という形で販売されていることが多い。コストパフォーマンス的にお安いことはもちろんだが、色々な種類を一度に食べられる楽しさもある。常日頃から良く見かけるほど流通しているのは、作り手側からすれば必ず生じる「ロス」の有効活用法でもあるし、消費者のウケも良いのだろう。

洋菓子で「見た目」以上に
「賞味期限」でひきが強いのは
洋菓子が元々
「見た目を楽しむ」のと
「賞味期限間近で
値引き機会が多い」から?
一方洋菓子(スイーツなど)では「見た目」よりも「賞味期限間近」の方が購入意向が強い。これは洋菓子が「見た目」をも味わう場合が多い事、そして賞味期限を間近にひかえて値下げが行われる機会が多いのが要因と思われる。確かに、運んでいる途中で転げ落ちて、入れ物の中で一回転してしまい、クリームやイチゴがごちゃごちゃになったショートケーキは、例え3割引でも購入意欲は沸きにくいものだ。

また、野菜の事例と比べると、「賞味期限」や「簡易包装」に対する寛容度が高いのに気がつく。特におせんべいなどの焼・和菓子では2割近くが「簡易包装でも問題無し」と回答している。これもまた興味深い傾向として気に留め置く必要がある。

正規品を定価で購入する意向がもっとも強いことに違いは無いが、今後は今まで以上に「見た目」や「賞味期限」に妥協し、価格に注力した買い方をする人が増えるに違いない。とりわけおせんべいなどでは「見た目」、スイーツなどでは「賞味期限間近」なものに注目が集まると考えられる。もっともこれらは「正規品製造の際のオマケ」のようなもので、意図的に作られるのではないのに留意しておく必要があろう。



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