高校授業の社会科で何を必修にすべき? トップは「日本史」で6割が賛成
2010/03/10 05:19
gooリサーチなどは2010年3月8日、学校における「土曜授業」などに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、高校で社会科系の科目の必修科目化としてもっとも多くの人が候補に挙げていたのは「日本史」だった。60.4%の人が選んでいる。すでに必修科目となっている「世界史」を除けば、「倫理」が一番低い得票率で、次いで「現代社会」「地理」の順となっている(【発表リリース】)。
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今調査は2010年1月30日から31日にかけて、gooリサーチのモニターから無作為に選んだ20歳以上を対象にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1060人。男女比、年齢階層比は非公開。
高校の授業では社会科系(地理歴史と公民)で現行では世界史が必修科目になっている。しかし一般常識のレベルで「これすら知らないの?」という話を(高校生活を経た)大学の教育現場で数多く聞くようになったこともあり、必修科目を増やすべきであるという意見も少なくない。
そこで該当する社会科系の科目をリストアップし、どの科目を必修にすべきかを二つまで選んでもらったところ、もっとも多い回答率を示したのは「日本史」だった。60.4%・五人に三人が選択している。
↑ 社会科系でどの科目を必修にすべきか(すでに世界史は必修)(二つまでの複数回答)
【自分の国が好きなのは当たり前!? 日本が好きな新成人、80.9%・年々増加中】でも触れている通り、若年層において日本の歴史や文化に対する好意的な意見を持つ人は増えている。元々自分が住む社会文化体を嫌うこと自体おかしな話で、当然の考え方ではあるが、少し前まではそのことを口にすることすらはばかられる風潮すらあったのは否めない。
しかし今件回答を見ても「自分が属している国の歴史すらまともに知らなくてどうするのか」という考えが多いことがうかがえる。折しも東京都教育委員会では2010年2月25日、都立高校において逐次日本史を必修化することを決定している(【都立高等学校における日本史必修化の進め方について】)。今後この流れは加速していくことだろう。
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