映画のようなトラブルシーンを楽しく体験できるオランダの保険会社の広告

2010/03/09 07:07

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映画のようなトラブルシーンを楽しく体験できるオランダの保険会社の広告イメージ温泉や景勝地でよく見かけるのが、名シーンの顔の部分だけに穴が開いている書き割り。そこから顔を出して「世紀の一瞬」に参加している様子を写真に撮ってもらい、後の思い出にしようという計らいによるものだ。今回紹介するオランダの保険会社【アペルドールン】の広告は、そんな景勝地の書き割りなどオモチャのようにすら思えてしまう、本格的かつ色々と楽しめる「参加型広告」である(【ADS of the World】)。



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↑ コンクリート工事をしている場にバイクが! ……と、まさに事故を起こした瞬間を再現しているセット
↑ セメントで工事をしている場にバイクが! ……と、まさに事故を起こした瞬間を再現しているセット

↑ そこに思い思いのポーズを取り、記念撮影。ぶら下がっているロゴは「こんな時にはアベルドールンへお電話下さい」のオランダ語
↑ そこに思い思いのポーズを取り、記念撮影。ぶら下がっているロゴは「こんな時にはアベルドールンへお電話下さい」のオランダ語

道端に(もちろん許可を得た上で)様々な事故のシーンを再現したセットを用意。そこには好きなように乗り込んで、事故の様子を自分で体験できるようになっている。それだけなら交通関係の博物館のアトラクションと何ら変わりないのだが、今回の「参加型広告」はそれだけに留まらない。ぶら下がっているアペルドールン社のキャッチコピー「こんな時にはアペルドールンへお電話下さい(原文のオランダ語では「even Apeldoorn bellen」、英語だと「Just call us」になるようだ)」と共にそのワンシーンを撮影し、あらかじめ用意されているサイトに「ピンチの瞬間」を投稿できるサイトが用意されていた。

↑ 専用サイトに投稿された「ピンチの瞬間」は誰もが閲覧でき、他の人の写真をダウンロードしたり、善し悪しを投票することができる
↑ 専用サイトに投稿された「ピンチの瞬間」は誰もが閲覧でき、他の人の写真をダウンロードしたり、善し悪しを投票することができる

↑ 高得点を得た写真は一般の看板広告に採用されることも
↑ 高得点を得た写真は一般の看板広告に採用されることも

専用サイトに投稿された「ピンチの瞬間」は誰もが閲覧でき、他の人の写真をダウンロードしたり、さらに善し悪しを投票可能。そして高い評価を得たカット(80点)は実際に看板広告などのデザインとして採用される特典までついている。賞品・賞金が出たかまでは元資料に記載されていないものの、看板広告のデザインに使われるだけでも目立ちたがり屋な人には十分過ぎる報酬といえる。

このアペルドールンの「参加型広告」は、「コンクリート工事に突っ込むバイク」だけでなく、多種多様なシーンが用意されている。中には天地を90度ひっくり返し、本当の映画の特撮シーンを撮影しているかのようなものまで用意されたから驚き。

↑ はしごから落ちそう! ……なシーン。実は90度横倒しにしてるので、安心して撮影が可能
↑ はしごから落ちそう! ……なシーン。実は90度横倒しにしてるので、安心して撮影が可能

↑ うわ、ソファーが落ちてきた! ……でもロープでちゃんと固定してあるから問題ナシ。子供が実に楽しそうに参加している
↑ うわ、ソファーが落ちてきた! ……でもロープでちゃんと固定してあるから問題ナシ。子供が実に楽しそうに参加している

↑ 事故って自分の自動車が真っ二つ! これが一番ありそうなシーン。
↑ 事故って自分の自動車が真っ二つ! これが一番ありそうなシーン。

これらの写真の撮影に参加した人、投稿・投票サイトで写真を眺め見た人はもちろん、撮影の様子を周囲から眺めた人も含め、アペルドールン社のキャッチコピー「こんな時にはアペルドールンへお電話下さい(even Apeldoorn bellen)」が強烈に頭に刻まれるに違いない。特に撮影をした人は「自分自身が」疑似体験したのだから、一生の思い出にすらなるかもしれない。

なおアペルドールン社はこの「参加型広告」に限らず、非常にユニークな広告を展開することで知られている。YouTube上では【同社自らが過去に放送されたコマーシャルの数々を収録している】ので、興味がある人はチェックを入れてみよう。



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