住所や名前を読もうとすると「検査」をさせられてしまう名刺

2010/03/12 07:13

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住所や名前を読もうとすると「検査」をさせられてしまう名刺イメージこれまでに【自社事業を強力にアピールできる名刺】などのように、名”刺”とは呼べないかもしれないユニークな名刺の数々を紹介した。むしろバッジや文房具のような販促用小物に近い扱いをされているものだが、単に面白ユカイなものではなく、対象となる会社や個人と何らかの形で結びつきを持たせることにより、普通の名刺に倍する成果を期待できるものも多い。今回紹介するのもその類の「名刺」で、ある部門のお医者さんのために用意されたものである(Coloribus.com)。



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↑ 普段は子供用の小物として用意された風船にしか見えないけれど……
↑ 普段は子供用の小物として用意された風船にしか見えないけれど……

↑ 実際にふくらませてみると、病院名や名前、住所などが描かれた名刺に早代わり。しかもふくらませる行為で自分の肺活量なども認識できる
↑ 実際にふくらませてみると、病院名や名前、住所などが描かれた名刺に早代わり。しかもふくらませる行為で自分の肺活量なども認識できる

これはインドの病院【Dr. Pramod Niphadkar's Asthma and Allergy Centre】の肺外科用の名刺。普段はけし粒のような点々が見えるだけの、普通のシンプルな、しぼんだ風船。しかし実際に息を吹きかけてふくらませると、病院名や部署(肺外科)、住所などの連絡先が表示される。

単に「風船をふくらませると文字が読めるようになり、名刺の役割を果たす」だけなら、キワモノの名刺で済んでしまう。ポイントはこれが「肺外科の名刺」であること。「名刺」を見ようとした人は風船をふくらませることで、自分自身の肺活量などを再認識できるという仕組みなわけだ。

思ったより息を吹き込むのに難儀したり、自分が想像していたほど大きさにふくらませられなかった人もいるだろう。そのような人たちはふくらんだ風船に現れた肺外科の名前を目にすることで、改めて自分の肺の健康度が気になり、「最近せき込むことも多いし、一度診てもらった方がいいのかな」などと連想することになる。つまり「名刺を見る」行為が「肺活量など肺の具合を”診る”行為」と連動し、名刺に書かれた内容への印象を一層強くすることになる。

残念ながら名刺入れに収めることは難しいし、名前を調べるたびに風船をふくらませるのは非合理的なので、受け取った個々の人たちに常備されることは難しい。しかし手にしてから使うその一度で、強い印象を与え、見込み客を増やすことができるのなら、名刺の役割としては成功したと考えて良いだろう。



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