中学生の塾通い47.3%、「勉強は授業だけ」はわずか17.8%
2010/03/14 09:06
学習塾の栄光ゼミナールは2010年2月26日、中学生のテレビ視聴に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、学校の授業以外には勉強していない人は17.8%に過ぎなかった。半数近くの47.3%が学習塾に通い、自習をしている人は過半数に達している。また、通信教育も1割程度の人が手掛けていた。一方で、一昔前には「家庭学習」の筆頭イメージに挙げられた家庭教師を雇っている人は、4%程度でしか無かった(【発表リリース】)。
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今調査は2010年2月5日から9日にかけて、携帯電話経由のインターネットリサーチによって行われたもので、対象は中学1年-3年の男女それぞれ500人ずつ、計1000人。調査はネットエイジアが担当した。
中学生にとっては自宅での最大の娯楽であろう「テレビ視聴」。そのテレビ視聴をするにあたり、もっとも大きなハードルとなるのが「学校の授業以外での学習」。テレビを見ながら勉強することなど許されるはずもなく(そして勉強の効果も薄くなる)、少なくとも勉強している時間の分だけ、テレビ視聴時間は減ってしまう。
それでは学校の授業以外に、中学生たちはどんな勉強をしているのだろうか。複数回答で尋ねたところ、「自習」と「学習塾(に通う)」がほぼ同列でトップ・第二位を占める結果となった。
↑ 学校の授業以外での勉強有無(複数回答)
男女別で女子の方がやや自習率が高く、学習塾通いの率が低いのは、やはり防犯のことを考えた上での結果だろうか。通信教育の割合も女子の方が高い所を見ると、あながち的外れな推測でも無い気はする。ともあれ、自習と学習塾への修学が、中学生における学校外学習の基本パターンということになる。
一方で冒頭でも触れたように「学校の授業以外は勉強せず」という人は17.8%しかいない。【小中学生の塾通いは6割近く 一方高校生の5割は「学校の予習復習で十分」】や【進学塾通い、中学生は約3割・時間も費用もかなりの負担に】の結果を裏付ける形となるが、中学生の時点から学校以外でも勉強詰めな感が強い。
さらに今調査別項目によれば、学習塾に通う中学生でも平均して平日ですら2時間半ほどテレビを見ている。
↑ 平日の平均テレビ視聴時間(録画視聴・DVDやビデオを除く・平均・分)(再録)
学校で塾でも勉強詰めで、しかもテレビも2時間半も見て、いったい何時寝るんだと思う人も少なくないはず。【小学生10時に寝るのが過半数、高校生は夜更かし茶飯事】あたりを確認すると、午後11時-深夜ゼロ時あたりがボリュームゾーンのようだが、これも仕方のない話なのかもしれない。
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