今年確定申告をする理由、トップは「医療費控除」で34.7%
2010/02/28 09:21
楽天リサーチは2010年2月22日、確定申告に関するインターネット調査の結果を発表した。それによると調査母体のうち今年確定申告をする(2009年分)人において、確定申告をする理由としてもっとも多くの人が挙げていたのは34.7%の「医療費控除」だった。次いで「自営・自由業など職業上必須」の人が30.1%に達している(『発表リリース』)。
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今調査は2010年1月21日にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。20代から60代の確定申告経験者、あるいは今年確定申告をする人を対象としており、男女比は1対1、年齢階層比は10歳区切りで均等割り当て。
調査母体のうち今年確定申告を予定している人(※調査時点ではまだ今年の確定申告は始まっていない)は68.8%。それらの人に確定申告をする理由を複数回答で尋ねたところ、もっとも多いのは「医療費控除」で34.7%だった。
↑ 2009年分の確定申告をする理由(複数回答)
医療費控除は【国税庁のページ】にもあるように、一年間の医療費が「10万円」+「保険金などで補てんされる額」を超えた場合、その額が控除されるというもの。つまり単純に、医療費が年間10万円以下だった場合には控除対象外となる。自分や配偶者、親族が持病を抱えていたり怪我をして入院した場合、お世話になる人も多いはず(この制度と【高額療養費制度】を活用、さらには普通に医療保険に入っていれば、医療費の負担は相当量減る)。
次いで多いのは「自営・自由業など職業上必須」の人。サラリーマンなどは会社がすべて申告を肩代わりしているので「納税の意識」はあまりないだろうが(給与明細で青ざめる人もいるかもしれない)、自営・自由業は会計士さんなどに丸投げしない限り、自分で金銭のやり取りを記録し、種類を作成し、申告をする必要がある。
その他、「申告しなくても法には触れないけど、した方が色々とお得だよ」的な場合と、「しないと脱税扱いになるよ」的な場合の両パターンがあるのが分かる。ただし後者の場合は比較的少数で、やはり前者の方が多いのが特徴。そもそも確定申告は「義務として行わねばならない」人を除けば、「払い過ぎた税金を取り戻すために・制度を活用してより大きな便益を受けるために、自主的に行う」のが多数を占める。つまり、知識を持ち、それを活用すれば、それが「還付金」という形で実益につながるわけだ。
もし上のグラフの各種項目に心当たりがあり、まだ確定申告をしたことが無い人がいたら、この時期によく本屋で並ぶマネー関係誌の特集などに、目を通してみてはいかがだろうか。案外自分も該当者で、申告すれば税金上で有利な結果が得られるかもしれないのだから。
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