「仕事はお金のため」「生きるための手段」現実的な仕事観を持つ新成人たち
2010/02/23 05:56


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今調査は楽天リサーチを使ったインターネット経由でクローズ調査として行われたもので、調査期間は2009年12月18日から21日。対象は2010年に新成人となる(1989年4月2日-1990年4月1日生まれ)の未婚男性・未婚女性で、総数は800人。男女比は1対1。なお回答者母体は全員学生である。
「あなたにとって仕事とは」と、仕事観について複数回答で尋ねたところ、もっとも多くの同意を得られた選択肢は「お金を稼ぐ・得る・貯めるためのもの」だった。85.4%と、実に9割近くの人が答えている。

↑ あなたにとって仕事とは(複数回答、上位13項目・40%以上の項目)
次いで多くの同意を得たのは「生活の糧・生きるための手段」、そして「経済的な自立のため」。第四位の「家庭・家族を支えるためのもの」まで含め、経済的な事情が上位を占め、いずれも半数以上の数字が出ている。似たような傾向は別調査機関の調査結果【仕事の喜び、なんだろう? 71.7%は「安定した収入が得られる」こと】でも出ており、こちらでは「仕事の喜び」でもっとも強い意見は「安定した収入が得られる」だった。
元資料では詳しく触れてはいないが、「自分を成長させる」「大人になること」「社会勉強」「人生・生活の一部」「社会人としての役割」など、仕事の社会的意味合いに対する意見は金銭的な面よりも下に位置しており、経済状況の悪化を反映した結果となっている。
詳しくは機会を改めて解説するが、具体的な仕事観においても「理想的な仕事でなくともとにかく職につければ良い」という意識が、この数年の間に高まりを見せているのがわかる。若年層における経済的な面での防衛意識が、仕事観をも変えているようだ。
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