72.5%「やっぱり恋愛の末の結婚だよね」、でも「経済的基盤がないと」「結婚できないかも?」…新成人の結婚観とは?

2010/02/21 07:10

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恋愛イメージ結婚情報サービス「O-net」を運営する楽天グループのオーネットは2010年2月16日、2010年に成人を迎える新成人に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、結婚について「恋愛を経てから結婚したい」と考えている人が72.5%と7割を超えていることが分かった。その一方で「経済的な基盤がないと結婚はできない」「自分は結婚できないのではないかと思うことがある」と考える人も4割を超えており、20歳の時点ですでに結婚に対し醒めた見方も合わせ持っていることが分かる(【発表リリース】)。



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今調査は楽天リサーチを使ったインターネット経由でクローズ調査として行われたもので、調査期間は2009年12月18日から21日。対象は2010年に新成人となる(1989年4月2日-1990年4月1日生まれ)の未婚男性・未婚女性で、総数は800人。男女比は1対1。なお回答者母体は全員学生である。

大人になったばかりの調査母体に対し、結婚観について複数回答で同意できる項目を選んでもらったところ、もっとも多くの人が回答したのは「結婚をするなら恋愛を経て結婚したい」の項目だった。72.5%の人が恋愛結婚を望んでいる(、つまりお見合い結婚には否定的)。

↑ 2010年新成人 結婚観
↑ 2010年新成人 結婚観

夢とロマンがありそうな項目の回答率が一番高い結果となった一方で、「経済的な基盤がないと結婚はできない」「恋愛と結婚は別だと思う」など、現実的な意見も上位についており、冷静に物事を見ていることが分かる。

さらに「自分は結婚できないのではないかと思うことがある」「将来結婚しなくても暮らしてはいける」など、結婚に悲観的・否定的な意見も得票率が高い。【男性66%・女性74%が「個人の自由だから結婚なんてしてもしなくても良い」】にもあるが、結婚に対する認識が希薄になりつつある現状が現れているのかもしれない。

これを男女別に見ると、また違った状況がうかがえる。

↑ 2010年新成人 結婚観(男女別)
↑ 2010年新成人 結婚観(男女別)

まず最初に気がつくのは、「理想の相手でなければ結婚したくない」などごく少数の項目をのぞき、女性の方が回答率が高い事。否定的・肯定的を合わせ、女性の方が結婚に対する想いが強いことを示唆している。

特に「自分は結婚できないのではないかと思うことがある」「将来結婚しなくても暮らしてはいける」など結婚に悲観的・否定的な部分は、女性の否定度合いが大きいのが分かる。理由は【男性より女性の方が婚活には消極的・理由は「一人が楽しい」「他に時間を使いたい」】などからも察することができるが、女性の方があきらめ感・後回し感が強いようだ。

またその一方で「玉の輿願望」「結婚するには女性の収入も重要な条件である」が共に男性をはるかに上回る値を見せ、女性では両項目がほぼ同じ値を見せているのも興味深い。回答者が重なっているかどうかは不明だが、(新成人の)女性全体で見た場合、男性より夢と現実を共に認識しているということになる。この両局面を併せ持つところが、女性の強さの一因かもしれない。



今件はあくまでも新成人になった時点での話。これから社会にもまれ、現実と向き合い、結婚観も変化する可能性がある。とはいえ、成人を迎えた時点ですでに現実を見据えて色々と考えていることも把握できる。決して「何も考えていない」わけではない。

やもすると若年層をひとくくりにして「若者の●●離れ」とレッテル貼りをする傾向が見受けられる(単にマスコミがあおり材料としているだけかもしれない)。しかしそのような行為は逆に、若年層から失笑を買うにすぎないことを留意する必要があるだろう。



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