「あの人も愛用してるの?」とツッコミを入れたくなるマクドナルドの広告たち
2010/02/21 07:12
日本はもちろん世界各国でファストフードの代名詞たるポジションを維持している[マクドナルド(2702)]。社会文化の違いや広告規制の関係から日本では大人しめな広告が多いのだが、海外では【みるみる楽しくなるマクドナルドの広告たち】や【いつも見かけるアレを商品に見たてたマクドナルドの広告たち】などにもあるように奇想天外で、それ自身が魅力に満ちあふれた広告を展開している。今回も「え? そんなわけないでしょ!?」とツッコミを入れつつも、くすりと笑顔がこぼれてしまいそうな、フランスで展開されたマクドナルドの広告を2点ほど紹介しよう(【Ads of the World】)。
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↑ あななたちと同じように(キングコングもマクドナルドに)来てますよ
「そんなわけないやん!」「それで足りるわけないやん!」「どんだけでかいねん!」と思わずなまりが出てしまうほどのツッコミをしたくなるポスター。写真左上のキャプションはフランス語で、英語にすると「Come as you are」。つまり「あななたちと同じように(彼もマクドナルドに)来てますよ」。
手を伸ばしている彼は……そう、あのキングコング。レジの後ろで何事もなかったかのように、平然とポテトをカップに詰める作業を続ける男性の店員が、非常に良い味を出している。
↑ あななたちと同じように(ダースベイダーもマクドナルドに)来てますよ
こちらは『スターウォーズ』シリーズのダースベイダー卿。わざわざマクドナルドに来なくても店ごと占領してしまえばいいのに、とか「それよりハンバーガーとかポテト、食べられるの?」と考えてしまう。しかし礼儀正しく席に座り、フォースでトレイを宙に浮かせてるあたりは、違和感のせいか、笑いが吹き出してしまう(彼の登場時のBGM(【参考YouTube:Darth Vader takes Icelandic Symphony】)が頭に浮かんでしまうと、もう吹き出すこと必至)。また、先のキングコング同様に後ろにいるカップルが、ベイダー卿をまったく気にせずに二人の世界を作っているあたり、良い味を出している(「少しは気がつけよ」というツッコミも入れたくなるが)。
もちろんどこのマクドナルドを24時間張り込んでいてもキングコングもダースベイダー卿も、それこそ帝国軍兵士すら現れることはない。いや【Wii行列の整列に活躍した帝国軍兵士はイギリス産まれの有名コスプレイヤー「Danny Choo」氏と判明】のDanny Chooにはひょっとしたら遭遇できるかもしれない(笑)が、かの人はフォースを使えるわけではない。
現実にはありえないことは分かった上で、「それくらい●×なんですよね」とオーバーに表現する手法は広告ではよくある話。それに見た側もそのシーンを頭に思い浮かべ、楽しくさせてくれるのだから、悪い話では無い。奇想天外な人物も使ってますよ、というこのシリーズ、まだまだ他にも作れそうな気がする。
なお、やや余談になるが、両ポスターのマクドナルドのマークは「緑と黄色」で、我々が普段見掛ける「赤と黄色」とは違う色合い。後者ポスターのコメント部分にその事情説明があったが、これは昨年11月あたりからヨーロッパで展開されているプロモーションによるもの。いわく、「よりエコロジーであることを強調するために、エコをイメージしやすい緑にした」というものだそうな。
ポテトやドリンクのマークも緑になるとしたら、少々食べづらくなるのかもな、という感もあるが、さすがにそこまではしないようだ。日本でも将来、あるいは似た動きがあるかもしれない。
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