バフェット氏の保有銘柄を評価額順に
2010/02/19 12:10
先日【CNBC.comのスライドショー】が更新され、その中の一つに【Berkshire Hathaway's 15 Biggest Stock Holdings】があった。アメリカの著名投資家ウォーレン・バフェット(Warren Edward Buffett)氏が経営する【バークシャー・ハサウェイ(BERKSHIRE HATHAWAY)】が去年末に「現在自分たちはこれらの銘柄をこのくらい保有していますよ」と報告した銘柄について、2010年2月17日時点の株価で資産評価を計算し、そのベスト15をリストアップしたものだ。バフェット氏の投資動向もかいま見れる興味深い一覧なので、今回はこれをグラフ化してみることにした。
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まずとりあえずは評価額順にグラフ化。オマケとしてその評価額順の並びを維持したまま、それぞれの銘柄で発行株式数の何パーセントをバークシャーが保有しているかの「シェア」のグラフも併記する。
↑ Berkshire Hathawayが保有する株式・評価額ベスト15における各銘柄に対する保有シェア
↑ Berkshire Hathawayが保有する株式・評価額ベスト15における各銘柄に対する保有シェア
社名・銘柄の後のカッコ内に表記したのは、大まかな業種分け。どのような事業を行っているのかが大体分かるはず。
まず目に留まったのが「Washington Post」。同紙はいわゆる「バフェット銘柄」の代表格。同紙の社長が1960年代にキャサリン・グラハム嬢へ交代をした際にバフェット氏が大量に同紙銘柄を買い付け、バフェット氏はグラハム嬢を株主の立場から支え続けた。両氏間で良好なパートナーシップを築きあげることに成功し、ワシントン・ポスト紙は大いに業績を向上させている。
しかし最近では【バフェット氏いわく「どんな価格でもアメリカの新聞社は買えないね」】にもあるように新聞社へは、やや醒めた見方をしている。だが18.38%という大株主であることから、滅多なことではポジションを減らせないのかもしれない。
このワシントンポスト紙を除けば、筆頭の「コカ・コーラ」をはじめ「アメリカン・エキスプレス」「クラフトフード」など、やはり「バフェット銘柄」として知られている著名銘柄がずらりと並んでいるのが分かる。IT系企業はかけらも見つけることができず、食品や医薬品、インフラなど日常生活に欠かせない、どの家庭にもありそうな、あるいは使われていそうなものばかり。金融系銘柄がやや多いのが気になるが、これは時代の流れからなのだろう。
日本で同様の銘柄を探すのは意外に骨が折れるかもしれないが、似たような銘柄を同じような割合で集め、ポートフォリオを組んでみるのも一興だろう。
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