現在交際相手がいる新成人は27.1%・「いないし欲しくない」人は20.8%に達する

2010/02/18 12:10

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交際中の若者イメージ結婚情報サービス「O-net」を運営する楽天グループのオーネットは2010年2月16日、2010年に成人を迎える新成人に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、現在交際相手が居る人は27.1%に留まっていることが分かった。交際相手がいる人のうち、結婚を考えている人は半数程度の47.5%で、約4割は「考えていない」と答えている。また、新成人における交際相手の居る割合は、この15年ほどの間に漸減する傾向にあることも判明している(【発表リリース】)。



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今調査は楽天リサーチを使ったインターネット経由でクローズ調査として行われたもので、調査期間は2009年12月18日から21日。対象は2010年に新成人となる(1989年4月2日-1990年4月1日生まれ)の未婚男性・未婚女性で、総数は800人。男女比は1対1。なお回答者母体は全員学生である。

調査母体に対して現在交際相手がいるかいないかについて尋ねたところ、「いる」と答えた人は27.1%、「いない」は72.9%となり、新成人10人のうち7人強が「彼女・彼氏無し状態」であるという結果が出た。

↑ 現在交際相手がいますか(新成人対象)
↑ 現在交際相手がいますか(新成人対象)

グラフを見てすぐに分かるように多少の起伏はあるが、年々交際相手のいる人の割合は減少する傾向にある。15年前と比べると約半分近くにまで落ち込んでいる。これは【「交際相手なんていらない」男性が思う理由は「一人でいるのが楽しい」。けど……】【20代・30代の未婚女性、交際相手がいない割合増加中】【男性66%・女性74%が「個人の自由だから結婚なんてしてもしなくても良い」】などにもあるように、社会情勢の変化やそれに伴う価値観の移り変わりが少なからぬ影響を与えているものと思われる。

リリースでは「交際相手がいない人」に対しては「交際相手が欲しいか欲しくないか」、「交際相手がいる人」に対しては「その相手と結婚したいかしたくないか」についても尋ねた結果を載せている。年によっては質問そのものが無かったの選択肢が限られている場合もあるため「1996年新成人分以降全部」というわけにもいかないが、何年分かをピックアップして「全体に占める割合」を算出し、グラフ化したのが次の図。

↑ 交際相手のいるいない、その詳細(新成人対象)
↑ 交際相手のいるいない、その詳細(新成人対象)

このように区分してみると、

・交際相手はいないが欲しい人の割合はあまり変化がない
・交際相手がおらず欲しくも無い人の割合が増加している★
・交際相手がおり、その人と結婚したい人が減っている★
・交際相手がおり、その人との結婚は考えていない人も減っている

ことが分かる。特に星マークをつけた「交際相手がいない・欲しく無い人の増加」「交際相手と結婚したい人の減少」は重要で、やはり先に提示した各種記事と同じ傾向を見せている。新成人の段階で「異性との付き合い」「結婚への意欲」の減退傾向が現れていることを裏付けるデータとなり得よう。

とりわけ「交際相手がいない・欲しく無い人の増加」は異性交流への無関心化の高まりをも表している。今後経年によってさらに増加することになれば、婚姻率の低下にも拍車がかかることが予想されよう。



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