子供が見たら「ボクも作るよ!」と言いだすに違いない、フォルクスワーゲンの広告
2010/02/16 05:24


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↑ フォルクスワーゲン・トラックの「どんな荷物でも運びますよ-」な広告。
これはフォルクス・ワーゲンのトラック部門を宣伝するための広告。キャッチコピーは「フォルクスワーゲン・トラック。どんな種類の荷物でも運びます(Volkswagen Trucks. For every kind of load.)」。写真は見ての通り、普段トマトやナスを詰めて運ぶ木箱にマジックでフォルクスワーゲンのトラックを描き、さもトラックがそれらを運んでいるかのように見せたもの。
要は「普段使われている木箱と同じようなくらい日常的に、私たちのトラックはトマトやナスのようなものでも運んでいるのですよ」と訴えているわけだ。定規などを用いたきっちりとした線ではなく、それなりに曲がっている手書きの創りが、深い味わいをかもしている。
ナスやトマトが一般的でない、というやや意地悪な人のために用意されたわけではないだろうが、他にも3タイプほど同シリーズの広告が確認できる。

↑ ビール瓶。これは定規を用いて比較的キレイに絵がいいたようだ。

↑ 牛乳(パック)。このまま商品化してもおかしくないほどしっくりくるビジュアル。

↑ 個人的に一番気にいったのが、この卵パック。今後この系統の卵パックを見るたびに、フォルクスワーゲンのトラックが頭に思い浮かんでしまう。
トマト・ナス、ビール瓶、牛乳パック、卵。いずれもが生活に身近な商品であると同時に、壊れやすい商品でもある。それらを収めるケースをトラックに疑似化することで、日常生活に同社のトラックが浸透していること・多種多様な商品を運びます(運べます)ということを訴えるだけでなく、安定性・走行時の静寂性をもアピールできるわけだ。これが仮に普通の宅配便や砂利運搬用のトラックなら、意味合いは半減してしまうだろう。
しかもこれらのほとんどは、誰もが身近に手に入る素材なだけに、すぐに誰もが真似をすることができる。冒頭・記事タイトルでも触れているが、この広告を見て子供達が真似ておもちゃを手作りすれば、子供達の間にも(そしてその親にも)フォルクスワーゲンの名前が知られることになる次第(もちろん中身は取り除いた後で、の話だが)。
今件はあくまでもポスターでの展開。だが、例えば本当に限定パッケージで卵や牛乳のフォルクスワーゲンパッケージ版を創り、プレゼントしても面白かったかもしれない。
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