【更新】足元にあるものをレゴに見立てた、「なるほど」と思わせる広告

2010/02/11 07:22

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足元にあるものをレゴに見立てた、「なるほど」と思わせる広告イメージ【「ここまでやるか!?」としか言葉の出ないレゴ作りの品々たち】【海外でどれだけレゴが愛されているかが分かる商品たち】をはじめ、これまで多数の記事で紹介してきたように、欧米の人たちのレゴ(LEGO、プラスチックスで創られた積み木タイプのオモチャ)好きの度合いは、日本に住む我々には理解しがたいものがあるレベルに達している。逆にいえばそれだけ日常生活に「レゴ」への認識が浸透していて、何かレゴを模したものが目に留まれば、それが「レゴ」をアピールしたものだということがすぐに分かる次第。今回紹介する「レゴ」の広告もまた、我々日本人にもなじみ深いあるモノをレゴに見立てた、ちょっとセンスのある、ほほえましい作品だ(I Believe in Advertising)。



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↑ 「レゴ」ライクな点字ブロック
↑ 「レゴ」ライクな点字ブロック

これは2008年にオーストラリアのブリスベーンにオープンした[レゴ教育センター]に合わせて展開されたもの。開催を一人でも多くの人に知ってもらうために、ブリスベーン周辺の点字ブロックに(もちろん許諾を得た上で)カラーシートを貼り、そのすぐ脇に「レゴの教育センターがオープンしますよ」の告知とその場所を示している。

元々点字ブロックはレゴの突起部分と非常によく似ている。そこで、赤と青のカラーシートを上から貼るだけで、容易にそれがレゴを表していることが認識されるわけだ。足元の変化に気が付いた人は「あれ、何でレゴが?」と思い、そしてすぐ脇のメッセージに目を留めて、教育センターがオープンする事を理解することになる。


↑ 製作のようす
↑ 製作のようす

指摘されてみれば確かにあの点字ブロックはレゴそっくり。なるほど、とうなづくばかり。

「点字ブロックを広告代わりにすると、普段使っている人に迷惑では?」という心配も無いわけではない。しかしブロックそのものを変形させるわけでは無く、シートを貼った部分も通常の床とは明確に色の区別がされているので、仕様の上での問題は生じない。むしろ「レゴ教育センター」の広告を介し、多くの人に点字ブロックに対する認識が高まれば、副次効果的なものすらあるといえよう。例えば子供がこの「レゴ風点字ブロック」に気が付いたら、親がレゴ教育センター自身のことに加え、「なぜ点字ブロックがあるのか」「誰の役に立っているのか」を教えてあげれば良いわけだ。

なお余談ではあるが、点字ブロックは今回紹介した「点状ブロック」と、棒状の山で構成された「線状ブロック」の2種類が存在する。「点状ブロック」は「注意」あるいは「一時停止」を意味する。今回の写真でも階段の前に設置することで「この先に変化(階段)があるからご注意を」と警告しているわけだ。一方で「線状ブロック」は移動のための誘導ラインを意味している。

また点字ブロックが目立つ色(一般に黄色)なのは、弱視の人がブロックに気が付きやすくするための配慮のもの。今回の場合、元々の床の色(灰色)に対し、黄色も赤も青も目立つ配色である以上、仕様上問題となる変色ではない、という次第である。



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