【更新】やはり「Bグラ」の威力抜群? 「知ってる」「食べたことがある」「今後食べたい」で富士宮焼そばが3冠

2010/02/11 07:21

このエントリーをはてなブックマークに追加
富士宮焼そばイメージマイボイスコムは2010年1月19日、いわゆる「B級グルメ」に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、最も多くの人が知っている「ご当地B級グルメ」には『富士宮焼そば』がついた。過半数の54.0%が認知している。「食べたことがあるご当地B級グルメ」「今後食べたいご当地B級グルメ」でも「富士宮焼そば」がトップについており、[B-1グランプリ]によって「富士宮焼そば」の認知度が大きく上乗せされたことが分かる(【発表リリース】)。



スポンサードリンク


今調査は2010年1月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万2838人。男女比は46対54、年齢階層比は10代2%・20代12%・30代33%・40代32%・50歳以上21%。

「B級グルメ」とは「A級」に対するレベルでのグルメ料理という意味。価格も作り方も庶民的で、手軽に作れて手軽に味わえるタイプの料理。どちらかといえば質より量に重点が置かれる傾向があり、イメージ的には屋台や学生・大衆・社内食堂の料理というところだろうか。以前巨大サイズで食べてみたいB級グルメについての記事を掲載したが(【食いしん坊万歳が選ぶ食材は!? メガサイズで食べてみたいB級グルメランキング】)、どちらかというとスイーツ系が上位についていた。

また、「B級グルメ」という言葉・概念そのものは数十年前から存在していたが、地域おこしの一環として2006年に[B-1グランプリ]が開催されてから、その知名度はグンと上がった。なお、その「B-1グランプリ」で既存開催会4回のうち3回までもが焼そば系の料理がトップについている。今件を含め単純に「B級グルメ」という表現は「各地域の特定料理」と「料理単位の区分」双方を、「ご当地B級グルメ」と評した場合は「各地域の特定料理」のみを指す場合が多い。

さてそれでは「焼そば」「ラーメン」などの料理区分としての「B級グルメ」ではなく、「横手やきそば」のような地方の特定料理としての「ご当地B級グルメ」の知名度はいかほどだろうか。元資料では30以上の料理がリストアップされているが、そのうち認知度の高い上位10位を挙げたのが次のグラフ。

↑ 知っている「ご当地B級グルメ」(複数回答、上位10位のみ)
↑ 知っている「ご当地B級グルメ」(複数回答、上位10位のみ)

2回連続グランプリを獲得した「富士宮やきそば」が群を抜いてトップ。過半数の人に知られている計算になる。後は「静岡おでん」「八戸せんべい汁」「横手焼きそば」がほぼ横並びで3人に1人程度。あとは「厚木シロコロ・ホルモン」が4人に1人くらい。

テレビや雑誌、ネット上でその名前を見たり聞いたりしたことはあっても、それが本当に美味しいか、自分好みかは食べてみないと分からない。そこで自分が実際に食べたことがある「ご当地B級グルメ」を挙げてもらったところ、こちらもやはり「富士宮やきそば」がトップ。4人に1人は食べたことがあるという。

↑ 次に挙げる「ご当地B級グルメ」の中で、あなたが食べたことがあるものすべて(複数回答)(B級ご当地グルメを知っている人限定)(上位10位のみ)
↑ 次に挙げる「ご当地B級グルメ」の中で、あなたが食べたことがあるものすべて(複数回答)(B級ご当地グルメを知っている人限定)(上位10位のみ)

2位以下の料理が1割を切っているのに対し、「富士宮やきそば」のみが2割を超えるという、異様な状況。「B-1グランプリを二度制覇した」という偉業は、「それなら一度食べてみようか」と思わせるのに十分なステータスとなったのだろう。今やインスタント食品としても、「富士宮やきそば」が展開されるくらいなのだから、需要はかなりの大きさだったに違いない。

一方でやや気になる値として「いずれも食べたことがない」が46.3%にも達していることが挙げられる。名前は聞いた、映像も見た、詳細も知った、食べてみたいかなと思った……でも「該当地域」にまで足を運ぶほどのものではないし、手短に入手できそうにもない。そんな人が多いのではないだろうか。

そこで、食べたことがある人も無い人も合わせ、「今後食べてみたいご当地B級グルメ」を聞いてみると、こちらもやはり「富士宮やきそば」が最上位についている。言葉通り三冠王達成な次第。

↑ 次に挙げる「ご当地B級グルメ」の中で、今後あなたが食べたいと思うもの(複数回答、上位10位のみ)
↑ 次に挙げる「ご当地B級グルメ」の中で、今後あなたが食べたいと思うもの(複数回答、上位10位のみ)

興味深いのは「富士見焼きそば」や「横手焼きそば」「浜松餃子」のような、いずれの項目でも上位の常連料理がある一方、「知っている」「食べたことがある」では下位層だったのに、「今後食べたい」では上位についているのがいくつか見受けられること。例えば「富良野オムカレー」や「厚木シロコロ・ホルモン」が良い例だ。また、「たまごふわふわ」のようなネーミングセンスのある料理も見受けられる。



「ご当地」という名前がついていることや、「B-1グランプリ」の主旨を考えれば、出来ればその地域にまで足を運んで食べてほしいというのが、各料理を展開する地元での本音だろう。とはいえ、「食べたことがある」のグラフから分かるように、それは中々難しいというのが実情。

先の「富士宮やきそば」「横手やきそば」のように、知名度が抜群でパッケージ化しやすいものについては、最近は通販で、さらにはインスタント化したものを手に入れることができるようになりつつある。例えば焼そば以外でも『厚木シロコロ・ホルモン』はアマゾンから購入することが可能だ。

旅行で現地に足を運ぶことがあれば、是非そのご当地の料理を堪能すべき。良い思い出ができるに違いない。それが不可能でも機会があれば通販などを利用し、自宅で「ご当地B級グルメ」を楽しむのもアリではないだろうか。



スポンサードリンク



このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|X(旧Twitter)|FacebookPage|Mail|RSS