5回に1回は「何の目的も無くコンビニに足を運ぶ」・10代では7割が「経験あり」
2010/02/08 07:08
ディムスドライブは2010年2月4日、コンビニエンスストア(コンビニ)の利用に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうちコンビニ利用者においては、特に目的もなく「ふらりと足を運ぶ」割合は約2割に及ぶことが分かった。目的が無く来店する割合は若年層ほど高く、10代では70.4%が「経験がある」と答えている(【発表ページ】)。
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今調査は2009年9月2日から9月17日の間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は8317人男女比は47.6対52.4で、配偶者がいるのは62.6%。年齢階層比は10代0.8%・20代12.0%・30代33.2%・40代31.6%・50代15.8%・60代以上6.6%。
調査母体のうちコンビニを利用した経験のある人は98.0%。その人たちに「コンビニに目的も無く、ふらっと行くのはどの位の割合か」を尋ねたところ、49.9%は「0割」、つまり「コンビニには必ず何らかの目的を持って足を運ぶ」と答えた。
↑ コンビニエンスストアに、目的もなく、ふらっと行くのはどの位の割合ですか?
それ以外の50.1%は、頻度はともあれ目的意識も無くコンビニに来店している・した経験があることになる。経験者では1割-2割がボリュームゾーンで、合わせて33.5%。つまり「コンビニ利用者の3人に1人は、1-2割は目的も無くコンビニへ足を運ぶ」わけだ。中には8割以上-10割(!)というツワモノも少数だが存在し、「コンビニに行くこと自体が目的」と化している。
これを年齢階層別にみると、高齢者ほど目的意識がはっきりしている・若年層ほどぶらりとコンビニを訪れているのが分かる。
↑ コンビニエンスストアに、目的もなく、ふらっと行くのはどの位の割合ですか?(年齢階層別)
↑ コンビニエンスストアに、目的もなく、ふらっと行くことがある人の割合
例えば60代以上の場合、約7割は「目的意識も無くコンビニには行かない」と答えている。一方で10代は逆に約7割が「特に決まった目的もないけど、コンビニを訪れたことがある」としている。コンビニに対する意識がまったく逆転しているあたりが興味深い。
【小中学生がコンビニに行く理由は「そこにコンビニがあるからだ」!?】や【飲み物・ご飯・時間つぶし、そして何よりも……小中学生がコンビニに足を運ぶ目的は?】などでも触れているが、若年層はコンビニを寄り合い所的な位置づけで利用していることが多い。常に最新の情報や商品がぎっしりと詰まっていて、時間つぶしにはもってこい。冷暖房も完備しており、小腹がすけば間食の用もすぐに果たせる。場所的にも目立つ立地にあることが多く、待ち合わせ場所としても悪くない。
待ち合わせ場所として使わなくとも、世の中の最新情報を取得する「アンテナショップ」的なものとしてウィンドウショッピングを楽しむことすら可能だ(コンビニ側としては迷惑かも知れないが)。かつてデパートなどがその立ち位置にあったのだが、今はコンビニがそれに代わりつつあると見て良い。
高齢層から見れば「近頃の若い者はこんなところでたむろしていて」という認識が強いかもしれない。しかし若年層の立ち位置からすれば、コンビニやファストフード店は、昔の駄菓子屋や空き地に等しい。社会環境の変化に伴い、コミュニティを形成する要素が変化しただけのことと考えれば、何もおかしいことはないだろう。
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