家族が何人いてもちゃんと等分できそうな包丁の広告
2010/02/03 06:25


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↑ 1本のニンジンもごらんの通り、ここまで薄く切れますよ

「1本のニンジンをそこまで薄くスライスできるのか」という強烈な印象を見た人に与え、下にさりげなく配されている包丁に目が留まり、「この包丁で切ったのか」と連想させる。そしてその包丁には「Kitchen Aid」のロゴが描かれており、「Kitchen Aidの包丁なら、ここまで鮮やかな切れ味を堪能できますよ」というポスターの意味するところを知るというわけだ。
実際にニンジン1本をここまでスライスするには、工業用の精密なカッターでないと無理だろう。しかし仕様・性能・機能を極端化し、見た人の注意をひきつけるのは広告の常とう手段。中途半端な機能の「上げ底」では単なるウソ・偽りに過ぎない。しかし、ここまでオーバーに表現すれば、見ている人はその広告が実際にはあり得ないと認識した上で、その大胆さを楽しみながら、いつの間にか注意を寄せている自分に気が付くことになる。
東京・秋葉原の駅前などで時折見かけられる包丁の路上実演販売では「一枚が二枚、二枚が四枚……」とその切れ味を、紙を切りながら見せてくれる。その路上販売の人ですら腰を抜かしてしまいそうに見えるこの包丁、実際にはここまで切れなくとも、おおくの人が「それほど切れ味に自信があるのなら」と興味を寄せてしまうに違いない。
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