【更新】経験者は76.9%! 「これ美味しそう!」写真につられたのはいいけれど、頼んでみたら……なこと、ありますか?
2010/02/02 04:58
「ブロッチ」などを展開するアイシェアは2010年2月1日、メニューの写真に関する意識調査の結果を発表した。それによると調査母体においては、市販の食品や飲食店のメニューに掲載されている料理の写真につられてそれらを手にしたことがある人は、それぞれ62.9%・84.1%にも達していることが分かった。一方で写真が掲載されたメニューを飲食店で注文し、出てきた実際の料理が写真と比べて大きく見劣りする経験がある人は76.9%にも達していた。写真に「してやられた」ことがある人は案外(?)多いようだ([発表リリース])。
スポンサードリンク
今調査はアイシェアが2010年1月12日から1月15日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対して行ったもので、有効回答数は502人。男女比は56.8対43.2で、年齢階層比は20代35.9%、30代30.3%、40代33.9%。
以前【「サンプルと実物、何であんなに違うの?」その秘密を探る】でも解説したが、テレビや雑誌、そしてメニューや広告などに登場・掲載される映像や写真は、多かれ少なかれ演出や、「良く見せるための工夫」が施されている場合が多い。目に映るその姿の商品がそのまま購入した際に自分の手に入ると思って買ってみたら、まるで1年ほど経年劣化した別物のようだったという笑えない話もよくあるパターン。逆に考えてみれば、それだけメニューなどの写真は大きな影響・印象を買い手・購入予備軍に与えることを意味する。
それでは実際料理などで、そのような「写真で心を動かされる」ことを経験した人はどれほどいるのだろうか。まず市販の食品パッケージについてだが、これは全体で62.9%が「経験あり」と答えていた。
↑ 市販の食品を「パッケージの写真がおいしそう」という理由で購入したことはありますか?
女性の方がやや経験者が多いが、これくらいなら誤差の範囲。
飲食店の場合はもう少し経験者が多い。やはり自分の周囲で、「美味しそうに料理を口にしている人たち(=他のお客)」に囲まれた状態で写真を眺めると、脳内のイメージがより具体的に描かれるのだろうか。
↑ 飲食店でメニューに載っている「料理の写真がおいしそう」という理由から、注文する料理を決めたことはありますか?
こちらは興味深いことに、女性の方が10ポイントほど経験者が多い結果となっている。【女性がクチコミ大好きな理由とは?】にもあるが、女性は男性より「自分で見聞きした周囲環境」に影響されやすい性質を持っている。それが「周りのお客が食べている」という要素が加わったことで、写真の影響力を増させているのだろう。
しかしながら現実はそれほど甘くない。多分に写真を見た上で、個々の脳内でふくらんだ「素敵なお食事、料理」のイメージのせいもあるのだが、冒頭でも触れたように「理想と現実のギャップ」にがっかりする経験がある人は多い。全体では76.9%がそのような「不幸な経験」をしたことがあると答えている。
↑ 飲食店でメニューに写真が載っている料理を注文し、出てきた料理が写真と「悪い意味で」大きく違う見た目だったことはありますか?
女性の方が失望感を味わったことがある人が多いのは、上記の解説から考えれば納得がいく。興味深いのは、歳を重ねる毎に「がっかり感」の経験者が増えること。単純に「飲食店に通った回数が多くなるから」ということもあるだろうが、それ以上に飲食店に通う経験を重ね「脳内補完」が上手になるからかもしれない。
お店側の事情も色々とあるのだろうが、度を超えた「演出」は出来れば避けてほしいものである(笑)。
スポンサードリンク