【更新】住まい探しの際に「無くて不便だな…」と思えるもの、家賃相場に周辺住民情報

2010/02/03 06:24

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相場情報イメージ不動産総合情報サービスのアットホームは2010年1月28日、一人暮らしの実情と部屋探しに関するアンケート調査結果を発表した。それによると調査母体においては、住まい探しの際に「なくて不便だ」と感じた情報のトップは、学生が「家賃相場情報」、社会人は「他の入居者や周辺住民の情報」となった。お財布事情が厳しい学生は、家賃に対する注力が大きいのだろう。その一方で社会人は長年その住まいと付き合う可能性もあるため、自分からは手の打ちようが無い周辺住民について、情報を欲する傾向が強いようだ([発表リリース])。



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今調査は2009年11月14日から17日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は800人。男女比は1対1。首都圏(一都三県)で一人暮らしをしている18-29歳の学生・社会人を対象にしている。社会人と学生、各都県の比率は均等割り当て。なお学生は大学生以外に大学院生、専門学校生、その他を含む。

住まい探しの際に、基本情報以外に「あって良かった」と思える情報のトップには「物件の写真」がついている。ビジュアルイメージが沸く写真は、非常に重宝されるわけだ。

↑ 住まい探しの際、基本情報以外に「あって良かった」情報は?(複数回答)
↑ 住まい探しの際、基本情報以外に「あって良かった」情報は?(複数回答)(再録)

一方、「無くて不便だ」と感じた情報……言い換えれば「きょうびの賃貸住宅業界サービスではまだ実装しているところが少ない、そしてお客の立場からすれば有益な情報」のトップには学生では「家賃相場情報」がついた。しかし社会人はそれ以上に「他の入居者や周辺住民の情報(性別・年代など)」が高い得票率を見せており、学生と社会人で微妙にニーズのずれが確認できる。

↑ 住まい探しの際、基本情報以外に「なくて不便だ」と感じた情報は?(複数回答)
↑ 住まい探しの際、基本情報以外に「なくて不便だ」と感じた情報は?(複数回答)

冒頭でも触れているように、学生は家賃に割ける金額が社会人より厳しいため(【一人暮らしの大学生、仕送り率は84.9%・平均額は9万5000円。では社会人は?】)、金額に対するアンテナの精度を高くする必要がある。他方社会人は学生より長い期間住み続ける可能性が高く、さらに家賃への金銭的余裕があるため、家賃よりも他の入居者や周辺住民の情報など、人的周辺環境に対する関心が強い。

家賃相場情報や街の環境情報、物件の各種データなどは容易に提供が可能(業者側の努力と誠意次第)。しかし「他の入居者や周辺住民の情報」は個人情報・プライバシーの問題もあり、実際には提供することは中々難しい(しかも大抵においてマイナス情報となるので、業者側も尻込みする)。よほどのことがない限り、お隣や周囲に「留意すべき」人が住んでいることを教えることは無い。

特に社会人においては、時間のやりくりをするのも難しいだろう。しかし最後には自分自身が足を運び、周囲を見回って確かめるしかないのかもしれない。



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