人の力だけで海軍のチームワークを見事に表現した広告
2010/02/04 07:07
運動会やイベントなどで時として「組体操」を見かけることがある。何人もの人が集まってピラミッドやブリッジ、扇形などの形を創りだしていくようすは、その集団の団結力の強さと無言の圧倒感を、見ている人の胸に訴えかけてくる。その「組体操」の特性を活かして創られたのが、オーストラリア海軍の広告である([Ads of the World])。
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↑ フリゲート艦
ぱっと見だと出来の悪い巨大なハリボテの軍艦にしか見えないが、実はこれ全部オーストラリア海軍の兵隊さんによって構築されたフリゲート艦。艦艇部分はともかく、艦橋、さらにはレーダーの部分まで全部人間作り。直立不動の姿勢を崩していないことから、恐らく二段組み・三段組みの部分は台座が用意してあるのだろうが、それを差し引いても圧倒される。右下のコピー「海軍はチームワーク」が活きてくる。
ちなみに現在のオーストラリア海軍にはアンザック級8隻・アデレード級6隻のフリゲート艦がいるが、外見からして後者のをイメージして作ったものと思われる。
↑ アデレード級ミサイルフリゲート艦(Adelaide Class Guided Missile Frigate)
元記事「Ads of the World」には他にも、オーストラリア海軍の宣伝ポスター2種類が紹介されているが、同様の組体操で海軍の艦艇を表現している。こちらもまた素晴らしい出来栄え。
↑ 輸送艦
↑ 潜水艦
特に潜水艦は、浮上航行している様子を再現するために、船体部分を表現する一番下の兵隊さんたちが膝を折っているのが分かる。これなら一枚目のフリゲート艦や二枚目の輸送艦との違いが良く分かるというもの。
海軍の軍艦の乗組員たちは、ある意味一人ひとりがプロフェッショナルであることを求められる。そのプロたちが乗り込む艦艇はプロ集団であり、チームワークで動いていることを、組体操(あるいはマスゲームでも良いのだが)で表現したかったのだろう。ジンジンとその気合いが伝わってきそうなビジュアルといえよう。
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