【更新】一人暮らしの大学生、仕送り率は84.9%・平均額は9万5000円。では社会人は?

2010/01/31 09:13

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仕送り計算イメージ不動産総合情報サービスのアットホームは2010年1月28日、一人暮らしの実情と部屋探しに関するアンケート調査結果を発表した。それによると調査母体の学生(大学生・院生・専門学校生など)においては、仕送りを受けている割合は84.9%に達していることが分かった。平均額は9.5万円ほどで、その仕送りを含めた総収入は14.63万円となり、差し引いた5.13万円はアルバイトなど自前で稼いでいるようだ。また、20代の一人暮らしをしている社会人でも3.2%が仕送りを受けていることが確認されている([発表リリース])。



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今調査は2009年11月14日から17日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は800人。男女比は1対1。首都圏(一都三県)で一人暮らしをしている18-29歳の学生・社会人を対象にしている。社会人と学生、各都県の比率は均等割り当て。なお学生は大学生以外に大学院生、専門学校生、その他を含む。

学生、社会人それぞれに現在親から仕送りを受けているか否かについて尋ねたところ、学生では84.9%、社会人でも3.2%が「受けている」と回答した。

↑ 仕送り率
↑ 仕送り率

学生・社会人とも男性の方がやや仕送り率が高い傾向にある。社会人の場合は少々「?」マークが頭に浮かぶが、初任給が安いなどの理由で生活が困難などの理由があるのだろう。

それではその仕送り額はどのくらいなのだろうか。学生は平均で9万5000円、社会人は5万9500円という結果が出ている。

↑ 仕送り平均額(万円)
↑ 仕送り平均額(万円)

学生の場合、仕送り率は男性の方が高いのに、額では女性が上回っているのが興味深い。また、仕送り額を見ると、「学生は生活費全般の足し」「社会人は家賃分の負担」という考えで送っているのが推測できる。いずれにしても実家の親にとって、毎月6万-10万円近い仕送りは、それなりの負担には違いない。

一人暮らしのふところ事情

それでは仕送りを含めた、1か月あたりの総収入はどのような具合なのだろうか。

↑ 総収入平均額
↑ 総収入平均額

「学生の場合は家賃を含む」とあるが、これは「実家が家賃を肩代わりしている場合、その家賃分も含む」と考えてよい(仕送りに相当するわけだ)。ともあれ、当然だが社会人の方が収入が10万円ほど高い。調査結果別項目で記載しているが、学生の平均家賃は男性が5万6700円、女性が6万2000円と5300円ほど女性の方が高い。にも関わらず総収入の差が200円しかないということは、女性の方が家賃以外に使える収入が5000円強ほど少ないことを意味する。社会人の総収入も女性の方が8000円ほと安いのとあわせ、若年層の一人暮らしは、女性の方が「ふところ事情」は厳しいのだろう。

ちなみに参考資料として地域別の平均収入も記載されているが、物価を考慮してか、学生・社会人共に首都圏が一番高い。

↑ 地域・属性別平均収入(万円)
↑ 地域・属性別平均収入(万円)

特に学生の場合、絶対額が少ないため、少しの差でも大きな違いとなりうる。札幌・仙台の学生たちは、かなり辛い生活を強いられているのかもしれない。もっとも物価の差を考えれば、首都圏と額面ほどの差はないのかもしれないが。


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