メルマガに載ったリンクからサイトにアクセスする? 「よくする」人は17.4%

2010/01/28 07:15

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クリックイメージマクロミルは2010年1月25日、メールマガジン(メルマガ)に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうちメルマガを受信している人においては、77.3%が「そのメルマガのリンクをクリックして、商品の情報などが掲載されているサイトにアクセスした」経験が”それなりに”あることが分かった。高い頻度でサイトにアクセスした人に限定しても17.4%に達している。読者の趣向に合致した情報を提供することで、メルマガは極めて高い「サイトへの誘導・橋渡し」役になることを示唆する結果といえる(【発表リリース】)。



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今調査は2009年12月2日から3日にかけてインターネット経由で実施されたもので、有効回答数は500人。男女比は1対1で年齢階層比は20代・30代・40代でほぼ均等割り当て。

メルマガはそれ自身で完結する情報を配信するだけでなく、URLを記述してブログやサイトへの誘導・橋渡しをする役割も果たす。いわばRSSリーダー、あるいはチラシのような役割を持たせることができるわけだ(チラシの場合は「見る」→「来店」、メルマガは「読む」→「サイトへアクセス」)。

そこで、メルマガの「誘導窓口」としての活用について、3つのパターンを例示し、それぞれについて経験があるか否かを尋ねたところ、次のような結果が出た。「商品などの詳細情報が載っているサイトへのアクセス」は肯定的経験者が77.3%、高い頻度で利用する人に限っても17.4%に達している。

↑ メールマガジンのリンクをクリックして、商品の詳しい情報などが載っているサイトにアクセスすることがありますか?(メルマガ受信者限定)
↑ メールマガジンのリンクをクリックして、商品の詳しい情報などが載っているサイトにアクセスすることがありますか?(メルマガ受信者限定)

元々メルマガはある程度趣味趣向がマッチしたもので無いと購読・閲覧されない(登録されても読まれなければ同じこと)。その時点で「読まれている」=「ある程度内容が読み手の興味と一致している」ため、内容が読み手のニーズにかなう可能性は高い。それだけに、もっと詳しい情報を知りたい欲求も高く、「クリックしてサイトで確認をしたい」という想いも強くなるのだろう。

また「割引クーポン」については、日本では【ちまたにあふれるクーポン、もっとも使いやすいのは「携帯電話の画面」】【ケータイの クーポンもらえる 会員制 登録2割 マクドが一番】【ケータイクーポン、男性よりも女性が活用中】などにもあるように、携帯電話を活用したクーポンのニーズが高い。一方で、メルマガを読んで購入意欲が高まり、商品を購入することも少なくないが、「よくある」割合が低いのが気になる。

3つの事例をよく読み返すと、「(自分が興味を持っている)メルマガを読む」という事前行動に違いは無いが、

・「その場でクリック」(クリックするだけ)(瞬間)……良くある度17.4%

・「表示したままお店で利用(携帯)」「プリントアウトしてお店で利用(パソコン)」
 (お店に足を運ぶ)(店までの来店時間)……良くある度9.2%

・「商品をお店、ネット上で探して購入」
 (探して、購入)(探す時間+購入時間)……良くある度3.4%

と、今回の設問の「よくある」割合が大きいほど、作業・時間の工程が容易で短時間であることが分かる。要は「お得度、好印象度が同じ場合、その気持ちをすぐに(行動、時間共に)具体的なものに移せる仕組みが施されているほど、誘導されやすい」、言い換えれば「衝動への対応が素早いシステムほど、衝動買い・衝動行動をされやすい」ことを意味している。

これは人の心理(物欲・好奇心は大抵において発生した瞬間が最大で、後は時間経過と共に少しずつ低下していく)をインターネットや電子メールがうまく活用している事例。テレビショッピングで色々と商品のメリットを紹介し、その直後に「今すぐお電話を!」と繰り返しているのと同じ仕組みなわけだ。



【広告媒体として電子メールはまだまだ重要!?】にもあるように、色々なウェブサービスやブラウザ上の表現方法の仕組みが生み出されても、電子メールはいまだに重要な情報展開・広告媒体として認知され、活用されている。そこには「読者が望んだ情報が盛り込まれている」という、あらかじめ振り分けされている前提に加え、読者のニーズに即時対応できる仕組みを盛り込めるからに他ならない。

ましてや携帯電話が普及した今日、「すぐにアクションが取れる」メルマガの有益性はますます高いモノとなりつつある。これからも少しずつ進化をしていきながら、メルマガは読み手・送り手双方から重宝される存在であり続けるだろう。



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