メルマガを読む時間、パソコンは夕食後の20時-23時。それでは携帯電話は?
2010/01/27 07:06


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今調査は2009年12月2日から3日にかけてインターネット経由で実施されたもので、有効回答数は500人。男女比は1対1で年齢階層比は20代・30代・40代でほぼ均等割り当て。
メールマガジンは一般の電子メール同様に(というより電子メールの一形態であるため)、配信側からは「読者がいつ目を通した」のか把握できないのが原則。メルマガ内に感想リンクを設置するなどの仕組みである程度動きはつかめるが、クリック率は概して低いため、まとまったデータを取得するのは難しい。今回のような「端末ごとに『いつメルマガに目を通すか』が分かるデータ」は非常に稀有で、興味深い話。
調査母体においては、パソコン・携帯電話でメルマガの購読時間帯には大きな違いがあることが分かった。

↑ 普段メールマガジンを読む時間帯(配信形式別)(複数回答)
リリースでも指摘されているが、メルマガの購読時間帯には、
・携帯電話……12-13時、18時-19時、20時-21時がボリュームゾーン。「昼食時」「帰宅時」「夕食後」、つまり「昼夜のちょっとした空き時間」「自宅に戻ってからのプライベートタイムの皮きり」に目を通す。
などの傾向が見受けられる。
携帯電話の購読傾向については、以前別調査機関の結果として【10代女性がケータイメール使いまくりなことが分かるグラフ】で、携帯電話のメールを利用する時間帯のグラフを紹介した。こちらもほぼ同傾向を示しており、「お昼休み」「帰宅時間」「帰宅後のプライベートタイムの始め」に携帯メールを利用している。

↑ 調査回答前日にプライベートで携帯電話を使いメールをした時間帯(男女別)(再録)
パソコンあてのメールのは受信しても、その時には気が付かない場合もある。しかし携帯宛ての場合は(携帯電話はたいてい手元にあるので)すぐに気が付き、目を通してもらえる可能性がある。逆に携帯電話あてメールは「着信時に目を通してもらえないと、放置されるリスクも高くなるし、読まれても注目度は地に落ちるほどに下がる」。
「卵が先か、ニワトリが先か」の話ではないが、携帯電話宛てのメルマガを発行する場合は、「読者が携帯メールに注目し、手元に携帯電話を持っている時間帯」に送ることが望ましい。その場ですぐに読んでもらえる可能性が高くなるからだ。その観点からいえば、目を通している割合が大きい「お昼休み」「帰宅時間」「帰宅後のプライベートタイムの始め」に配信した方が得策といえる。
もちろんこれらの時間帯が万能というわけではない。購読者別の事情も推し量る必要がある。具体例は【木曜の夕方にケータイが多く使われる理由】で説明しているが、学生が多く読むメルマガの場合は、「登校時」「お昼休み」よりも「帰宅時かそれ以降の方が効率的」といった具合である。なぜなら「登校時」はその後学校で授業を受けるため、メルマガで何かお得な話が掲載されていも行動を起こせないし、「お昼休み」の場合は午後の授業があるため、やはり行動を束縛されてしまうからだ。
これはメルマガに限った話ではないのだが、想定した読み手の都合やその後のアクションを想像した上で、最適な環境を最適なタイミングで提供するのは、お客様を相手にしたサービスにおいては必要不可欠な心構え。【優れたブログ記事を書き上げるための7つの秘けつ】や【あの大先生がはるか昔に提唱!? 架空人物を対象にマーケティングする「ペルソナ戦略」】で解説した「ペルソナ戦略」「ペルソナマーケティング」が求められているといえよう。
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