将来のために預貯金をしている人は59.4%・「何もしていない」人は25.2%
2010/01/25 07:11


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今調査は2009年12月9日から10日にかけて行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1で年齢階層比は20代から60代まで10歳区切りで均等割り当て。
老後のお金のために「現在」していることについて複数回答で尋ねたところ、全体ではもっとも多いのは「預貯金(定期預金含む)」で59.4%。次いで「個人年金保険・生命保険」で39.7%という結果になった。厳密にいえば「預貯金」も投資・金融商品であることを考えれば、極めて低リスクなものに多くの人が投資をしていることが分かる。

↑ 老後のお金のために現在していること(複数回答)
【日米の家計資産推移(2009年3Q分)】でも触れているが、日本は現金・預金をはじめとした「手堅い資産」に対する信奉が厚い。老後のための貯蓄においても、その傾向は変わらないようだ。
これを性別・年齢階層別に見ると、「株式投資」「投資信託」など、世間一般に言われるところの「投資商品」は高齢層ほど保有率が高く、若年層はあまり関心を示していないことが分かる。また、若年女性の保有率はとりわけ低いのが確認できる。

↑ 老後のお金のために現在していること(複数回答)(性別・年齢階層別)
男女とも高齢ほどお金周りに余裕ができるからか、複数の金融商品を手掛けていること、そして若年層では「何もしていない」人が多いのが見て取れる。
……とはいえ、このグラフではやや分かりにくいところもあるので、20・30代を抽出して作りなおしたのが次のグラフ。

↑ 老後のお金のために現在していること(複数回答)(性別・年齢階層別)(20・30代)
今件があくまでも「老後のための」という形で利用目的を限定していることもあるが、【あなた、貯金してます? 20代の8割が「毎月貯金」】や【「貯蓄なし」全体の2割に達する】などと比べても「何もしていない」人の割合がかなり高い事が分かる。可処分所得が少ないため、とても老後のことまで考えている余裕がないのが最大の原因だろうが、同時に「お金の知識」に関する啓蒙が不足している感も否めない。
特に「複利」「継続性」のパワーは、若年層だからこそ最大の威力を発揮するものであり、できるだけ早期に知っておいて欲しい知識でもある。関係各方面の努力を願いたいものだ。
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