自作は「お煮しめ」、購入は「紅白かまぼこ」が一番…おせち料理でどれを作り、買った?
2010/01/18 07:08
【らでぃっしゅぼーや(3146)】は2010年1月14日、お正月と年中行事に関する調査結果を発表した。それによると調査母体でおせち料理を手作りした人においては、「お煮しめ(うま煮)」を作った人がもっとも多く69.2%に達していた。一方で市販の単品を購入した人では、「紅白かまぼこ」の回答者がもっとも多く、購入者の71.6%を占めていることが分かった。かまぼこや伊達巻など、「手作りは困難だけど、パスするのも惜しい」おせち料理の単品に、市販品の人気が高い傾向が見られる(【発表リリース、PDF】)。
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今調査は2010年1月4日から6日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は600。男女比は1対1で、年齢階層比は10代から60代まで10歳区切りで均等割り当て。
今年の正月でおせち料理を手作りした人260人に「手作りしたおせち」、市販のおせちを単品で購入した257人に「買ったおせち」を複数回答で尋ねたところ、手作りしたおせちでは「お煮しめ」が、購入したおせちでは「紅白かまぼこ」がもっとも高い得票率を示す結果となった。
↑ 作ったおせちと買ったおせち(それぞれ「おせちを手作りした人」「市販の単品を買った人」が回答、複数回答)
「お煮しめ(うま煮)」は材料も手身近にあるものばかりだし、調理方法も簡単。【「うま煮」でレシピ検索をすれば】山ほどレシピを手に入れることが出来る。野菜の残り物でも「うま煮」そのものや「もどき」を作れるので、おせち料理としてだけではなく、日常の食卓に並べるために作っても良いだろう。
「なます」は聞いたことがない人もいるだろうが、要は「生酢」のこと。野菜などを刻み、生のままお酢で和えた「酢の物」。「紅白なます」とは人参と大根で作ったもので、めでたい色で構成されることから、正月を祝うのにはぴったりのおせち料理。「栗きんとん」や「金平ごぼう」も、材料調達の容易さや調理のしやすさでは、「お煮しめ」「なます」に負けずとも劣らない。
一方、単品を購入したおせち料理でトップについたのは「紅白かまぼこ」。第二位の「伊達巻」とあわせ、冒頭でも触れたように「手作りするのは困難だが、おせち料理には是非とも加えたい」ものを購入する傾向が強い。ある意味、合理的ともいえる。
興味深いのは「黒豆」が「手作り」「購入」共に高回答率を得ていること。難易度はさほど高くないのだが、手間がかかることが敬遠されているのだろうか。同じ観点で「栗きんとん」もややその傾向があるのが確認できる。
ちなみにおせちの単品ではなく、市販のセットを買った人81人に購入金額を聞いたところ、ボリュームゾーンは1万円台の42.0%。平均価格は1万7932円となった。コンビニやスーパーで販売していたおせち料理セットと比べると、やや高めな感がある。やはり「正月くらいは」というおおらかな気持ちになることが、高価なおせち料理を選ぶ原因なのかもしれない。
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