特に女子高生に大人気・高校生に一番人気のケータイ小説作家は美嘉(みか)
2010/01/18 12:00


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今調査は2009年12月26日から29日にかけて、インターネット経由(モバイルリサーチ)で、大学または短大進学予定の高校1-3年生に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1。調査担当はネットエイジア。
【10代男性4割・女性7割近くは「ケータイ小説読んだことアリ」-広まりを見せる携帯小説】や【「ケータイ小説」読んだ経験がある人は7.9%】などで解説しているが、10代限定の独自文化と表現しても過言ではないのが、携帯電話上で展開されることを前提とした、散文的な印象も強い小説こと「ケータイ小説」。そしてパソコン通信時代から続いてきた「オンライン小説」とあわせ、デジタルメディア上で両小説は「小説の新たな形」として傍系進化をとげつつある。
これらニューモードの小説について、もっとも好きな作家を自由回答で尋ねたところ、一番人気があったのは「美嘉(みか)」で16.4%の人が名を挙げていた。

↑ 最も好きなケータイ小説/オンライン小説の作家
トップの「美嘉(みか)」が個人では断トツで、特に女性からの支持が厚い。第二位以降には「メイ」「Yoshi」「chaco」がついているが、いずれも1ケタ%台前半で、まとまった得票とは言い難い面もある。そして何より、「その他」の回答が43.2%を占めているということは、上位4位より下の得票な作家が山ほどいることになる(仮に第四位の1.4%と同数の作家が残りすべてを占めていても、30人以上の人が挙げられた計算)。トップの「美嘉(みか)」やごく上位の作家は別としても、ケータイ小説では「好かれる作家」が細分化されており、特定の作家がヒーロー・ヒロイン的な対象として大勢から好まれるということはないようだ。
さらに「特になし・忘れた」の項目も多くの人の回答が寄せられている。これは「作家の好き嫌い」でケータイ小説を選ぶのではなく、タイトルや内容、他人からのおススメなど他の要素で選んでいることを示している。特に作家の事など頭に無いわけだ。
今回のデータを見ると、「敬愛する『特定作家』の細分化・多様化」と、「作家へのこだわりの薄さ・個々の作品に対し別の要素で好き嫌いを判断し手に取る」傾向が見えてくる。この傾向はケータイ小説などに限ったものではなく、昨今の音楽CD・DVDやダウンロード販売されるデジタルミュージックにも言えること。
インターネットと携帯電話の普及で、多種多様な情報を入手できるようになり、それを使いこなせる世代が、自分の価値観・判断で好きなものを選ぶため、選択されるものも多様化していく。その結果としてごく一部の「トップセール商品」以外は、注目(、購買)が分散化されてしまう。今件は現在における、消費スタイルをかいま見ることができる結果ともいえよう。
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