【更新】自宅に表札出してます? 一人暮らしはわずか35.5%
2010/01/16 08:08
「ブロッチ」などを展開するアイシェアは2010年1月15日、表札に関する意識調査の結果を発表した。それによると調査母体において自宅に表札(名前が分かるもの)を出している人は63.1%に留まっていることが分かった。属性別傾向では男性より女性、持家より賃貸住宅の方が表札を出している割合が少ない傾向にあるようだ。また一人暮らしの場合は35.5%に留まっていることなど、防犯上の考え方から表札を設置していないようすがうかがえる([発表リリース])。
スポンサードリンク
今調査は2009年12月17日から12月22日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対して行われたもので、有効回答数は531人。男女比は55.2対44.8で、年齢階層比は20代33.3%、30代34.3%、40代32.4%。
ポスティングや郵便局・宅急便の配達員などからすれば頭を抱える事態なのだが、最近ではマンション・アパートなどの集合住宅で表札を出していない部屋も少なくないという。そこで実際の表札設置状況はどのようなものなのだろうか、ということで行われたのが今回の調査。出している・いないの2択で尋ねたところ、全体では63.1%の人が表札を出していると回答した。1/3程度は「表札を出していない」わけだ。
↑ 自宅に表札(名前が分かるもの)を出していますか?
男女別で見ると女性の方が、年齢階層別では若年層の方が「出していない」率が高い。原因としては前者の場合は防犯のため、後者は「面倒くさいから」が考えられる。
防犯のために表札を出していないのがはっきりと分かるのは、次の区分による結果。同居人のいる・いないで見ると、出している・出していないの値が明確に反転している。
↑自宅に表札(名前が分かるもの)を出していますか?(同居人の有無)
同居人がいる場合は73.1%もの人が表札を出しているのに、一人暮らしだとわずか35.5%しかいない。後述するが、これは「自分が一人暮らしだと分かると、空き巣などに狙われやすいかも」という懸念によるもの。ただこの結果を見ると、「表札が無いのに人が住んでいる気配がある住宅」は一人暮らしの可能性が高いことになってしまい、表札を掲げないのは逆効果になるかもしれない。
さらに住宅の形態別で見ると、一戸建てよりもマンションやアパート、持家よりも賃貸の方が表札を出している割合が低い傾向が見られる。
↑自宅に表札(名前が分かるもの)を出していますか?(住宅の形態別)
マンションやアパートで表札が少ないのは、周囲を他の世帯に囲まれて目立ちにくく、防犯の面ではマイナスだからというのがある。何者かが侵入しようとした際、一戸建ての方が集合住宅よりも目立ちやすいのは誰の目にも明らか。
一方理由が分からないのは、持家よりも賃貸住宅の方が表札が少ない点。自分の資産として住宅を保有している人の方が、(周囲世帯も持家である場合が多く、)周囲との結びつきが強いからなのだろうか。
さて、自宅に表札を出していない人に、なぜ出していないのかを尋ねると、もっとも多い理由が「出さなくても困らない」というもの。第三位の理由「出すのが面倒」と合わせ、「別に出さなくても問題ないし-、出すのは面倒くさいし-」という、面倒くさがり屋ゆえの結果といえる。
↑ 自宅に表札を出していない最も大きな理由は何ですか
ただし属性別で見ると、高齢層の場合は「名前を知られたくない」、女性はそれに加えて「居住人数を知られたくない」という防犯上の理由にかなりの数が集まっている。これは仕方の無い話といえよう。
冒頭でも触れているが、郵便物などのお届けモノをする立場からは、表札が無いと現住所だけで届け出先を特定しなければならず、確認に手間取る場合がある。その点では「面倒くさくても表札を出して下さいよ」という切なる想いがあるに違いない。一方防犯の観点から見れば、表札を出さない理由はもっとも至極なもの。
何か良い方法は無いだろうかと考えては見たが、すぐには思いつくはずもない。一人暮らしで「居住人数を知られたくない」場合は、ダミーの家族名をずらりと並べておけばよいのだろうが……。
スポンサードリンク