23.0%は「パス」・今年はおせち料理、食べました?

2010/01/15 12:15

このエントリーをはてなブックマークに追加
おせち料理イメージ【らでぃっしゅぼーや(3146)】は2010年1月14日、お正月と年中行事に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、2010年の正月におけるおせち料理の摂食率は77.0%であることが分かった。一方で食べない人にその理由を聞くと、もっとも多くの人が挙げていたのは「家族がおせちを食べない・残す」で、27.5%の人がその理由を回答していた。おせち料理の味付けなどが、現代においてはマッチしなくなりつつあるのかもしれない(【発表リリース、PDF】)。



スポンサードリンク


今調査は2010年1月4日から6日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は600。男女比は1対1で、年齢階層比は10代から60代まで10歳区切りで均等割り当て。

今年のお正月、三が日において、おせち料理を食べたか否かについて尋ねたところ、全体では77.0%の人が食べたと答えていた。4人に3人はおせち料理を楽しんだ計算になる。

↑ あなたは今年のお正月(1月1日-1月3日)におせちを食べましたか?
↑ あなたは今年のお正月(1月1日-1月3日)におせちを食べましたか?

年齢階層別にみると、見事なまでに「若低老高」の様子が分かる。10代では1/3以上が「食べない」としているのに対し、60代では1割にしか過ぎない。若年層ほどおせち料理を敬遠しているようだ。

それではなぜおせち料理を食べない・敬遠しているのか。食べなかった人にその理由を複数回答で尋ねたところ、もっとも多かったのは「家族がおせちを食べない・残す」で27.5%に達していた。

↑ おせちを食べなかった理由(複数回答、食べなかった人のみ)
↑ おせちを食べなかった理由(複数回答、食べなかった人のみ)

第二位の「おせち料理は好きでない」も突き詰めると理由はほぼ同じ。自分以外の家族が嫌いで口にしないか、自分自身が口にしないかのいずれでしかない。それを考えると、おせち料理の人気そのものが、若年層ほど低いことが分かる。

なぜおせち料理が嫌いなのか、そこまでは今調査では調べられていない。しかし若年層ほど高い嫌悪率を見ると、日頃からいわゆる西洋風の味付けや濃い味に慣れ親しんでいることから、どちらかというと「あっさりとした和風の味で占められているおせち料理」を好きにはなれないのだろう。



おせち料理は元々「正月三が日くらい美味しいものを食べよう、そして家事などをしなくても良いように日持ちの良いもので揃えよう。さらにげんかつぎのものを取りそろえて今年一年良い年であることを祈ろう」という、昔からの知恵と願いが込められているもの。

冷蔵・冷凍・インスタントなどの保存方法が進み、長持ち云々の存在意義は薄れてしまったが、昔の人の想いはいまだに込められている。やや味気ない、という好き嫌いはあるかもしれないが、今年一年の無病息災の祈りも込められていることを考えれば、大変美味しくいただけるはずだ。



スポンサードリンク



このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|X(旧Twitter)|FacebookPage|Mail|RSS