おじいちゃん・おばあちゃんとの同居、したい人は29.1%

2010/01/10 06:56

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三世代イメージマイボイスコムは2009年12月22日、三世代同居に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち現在三世代同居をしていない人において、今後三世代同居をする可能性がある人は17.8%に留まっていることが分かった。可能性が無い人が5割近くを占めている一方、「分からない」とする回答も3割近くに及ぶなど、深く考えていない・迷い決めかねている様子がうかがえる(【発表リリース】)。



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今調査は2009年12月1日から5日にかけて行われたもので、有効回答数は1万4551人。男女比は46対54で年齢階層比は10代1%・20代14%・30代33%・40代30%・50歳以上22%。

自分自身を基準として、自分の子供・自分の親(配偶者の親を含む)を合わせた三世代が一つの住居に住む家族形態を「三世代同居」と呼んでいる(あるいは自分を基準とし、親と祖父母、あるいは子供と孫でもかまわない)。そのような形式を取っている人は、調査母体においては10.6%という回答が出ている。以前【「お年寄りがいる家」のうち1/4・414万世帯は「一人きり」】で同居世帯がある世帯割合は2008年時点で0.5%という値を紹介したが、それと比べると随分と多い感がある。

さてそれでは、現在三世代同居をしていない人(89.4%)に今後三世代同居をする可能性があるのか否か。それについて択一で答えてもらったところ、可能性がある・具体的予定がある人を含めた「可能性あり」な人は17.8%に留まっていることが分かった。

↑ 今後三世代同居を行う可能性はありますか(現在三世帯同居をしていない人)
↑ 今後三世代同居を行う可能性はありますか(現在三世帯同居をしていない人)

中にはすでに両親に先立たれ、物理的に不可能な人もいるだろう(その場合は逆に、自分の子供・孫と同居する場合もあるが)。その可能性を含めても、「可能性なし」が「可能性あり」の2倍以上に達しているのが現状ということになる。

興味深いのは「分からない」が29.9%、「無回答」が8.3%もいること。特にマイボイスコムのアンケートで「無回答」の項目がこれだけ高回答率を示すのは珍しい。それだけ三世代同居については考えるところが多く、即答できない、考えがまとまらないことがうかがえる(あるいは冒頭で触れているように、深く考えていない可能性もあるが)。

では現在三世代同居をしている人も含め、「三世帯同居をしたいか・したくないか」についてどのような想いを持っているだろうか。「したい派」は29.1%、「したくない派」は70.9%という結果が出た。こちらもやはり否定派が肯定派の2倍以上という結果である。

↑ あなたは三世代同居をしたいと思いますか。現在の三世代同居の有無や今後の可能性にかかわらず、率直な気持ちをお答えください
↑ あなたは三世代同居をしたいと思いますか。現在の三世代同居の有無や今後の可能性にかかわらず、率直な気持ちをお答えください

現在三世代同居をしている10.6%の中にも「したくない派」がいることは十分に考えられる。今後可能性がある人でも「したくない」と思っている人もいるだろう。もちろんその逆もありうるが、全般的には「したくない」という雰囲気が支配的なようだ。



なおやや余談になるが、以前【できることからやってみよう……期限切れ間近の食品を買い、財布も心も豊かに】の記事を掲載したあとに指摘された話。大家族においては食事の上で「食べ残しをしない」というスケールメリットもある。具体的には、食べる人間の数が多ければ、食事があまりそうでも分担して食べられるというもの。一世代・二世代世帯の場合、単純に食べる人数が減り、余った時の分担量が増えて食べ残される可能性が高いし、個人の健康状態によって摂取量が減った時の他の同居人への負担が大きくなる(要はリスク分散がしにくくなるということだ)。

「食事を余らせないためだけに三世代同居をしろ」というわけではないが、そういうメリットもあることは、認識しておいても良いだろう。



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