お客の数は増えたけど……マクドナルドの2009年12月売上は前年同月比でマイナス0.9%

2010/01/09 09:22

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マクドナルドイメージ[マクドナルド(2702)]は 2010年1月8日、2009年12月の営業成績を発表した。それによると売上高は前年同月比でマイナス0.9%・既存店ベースでマイナス1.9%となり、2月連続のマイナスを記録した。客数はプラスを維持しているが、それ以上に客単価が落ち込んだのが、売上減少の原因となっているようだ(【発表ページ】)。



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↑ マクドナルド月次営業成績(前年同月比、2007年1月-)
↑ マクドナルド月次営業成績(前年同月比、2007年1月-)

リリースにもあるように客数の伸びは+8.0%と大きな値を示しており、これは2009年中最大のもの。12月16日からの「チキンタツタ」、11月13日からの「マックチキン」の期間限定販売が大きく寄与したもよう。

ただしその分客単価は落ち込み、結果として売り上げも減少している。曜日要因や天候不順が原因の可能性も考えられるが、それならば客単価の減少も見られる。むしろキャンペーンアイテム狙いのお客が多かったことや、お客全体の消費性向によるところが大きい。

過去3年間の月次推移を見ると、以前【29か月連続プラス! マクドナルドの2009年5月売上は前年同月比でプラス4.9%】で伝えたように「2008年秋以降の来客数減少をカバーするための客単価の引き上げ」傾向は2009年夏以降鈍化し、それとほぼ時期を同じくして客数が増加する雰囲気が感じられる。しかしながら客数の増加割合以上に客単価の落ち込みが激しく、結果として売上高がマイナスに転じてしまう結果となっている。

「客単価の横ばい、低迷」と「客数の増加」は2007年における「全店売上高の躍進時期」のパターンではある。しかしこの数か月の結果は、それと似たような状況を目指しつつも、客単価の下落が想定以上であることをうかがわせている。恐らくは1月以降しばらくの間は、(客単価引き上げを意図した)単価の高い商品やキャンペーンセットの展開が続くのではないだろうか。



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