家賃が一番で80.2%……住まい探しで重視した点は?

2010/01/07 07:14

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物件探索イメージ不動産総合情報サービスのアットホームは2009年11月26日、「不動産総合情報サービスサイト【at home web】で物件を検索し契約・入居に至った賃貸ユーザーの意識調査」に関する調査結果を発表した。それによると調査母体が住まい探しの際に重視した点でもっとも多くの人が同意を示したのは「家賃」で80.2%に達していることが分かった。次いで「間取り」「交通アクセスの良さ」が並んでいるが、「家賃」の半分程度の回答率でしかなく、いかに家賃が重要な要素となっているかが分かる(【発表リリース、PDF】)。



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今調査は「at home web」で物件情報の保存機能を使い、賃貸物件の契約・入居に至ったユーザーに対して2008年8月から2009年7月にかけて行われたもので、有効回答数は243人。男女比は49.4対50.6、年齢階層比は19歳以下2.1%・20代32.1%・30代42.4%・40代14.4%・50歳以上9.0%。地域別は1都3県が57.6%、その他地域が42.4%。

物件探しの際に重視した点を3つまでの複数回答で尋ねたところ、もっとも多い回答は「家賃」で80.2%となった。「間取り」の41.2%、「交通アクセスの良さ」の39.1%と比べ、ほぼダブルスコアな結果となっている。

↑ 住まい探しの際、重視した条件は?(3つまで選択)
↑ 住まい探しの際、重視した条件は?(3つまで選択)

本調査別項目で「引っ越しのきっかけ」として(更新料がとられ、家賃値上げのリスクもある)「契約更新」がもっとも大きな要因となっていることもあり、少しでも居住コストを下げたい、安くしたいという想いが強いのだろう。

↑ 住まい探しのきっかけ(複数回答、上位5項目)
↑ 住まい探しのきっかけ(複数回答、上位5項目)(再録)

「間取り」「交通アクセスの良さ」「広さ」などの項目が優先されがちで、「築年数」「希望設備の有無」が比較的回答率が低いあたりは、賃貸住宅希望者の優先順位の付け方を反映しているようで興味深い。「築年数」は「ずっと住むわけではないし、住むことに支障が生じなければ、「希望設備の有無」は「自分でつければいいし、我慢もできる」ということなのだろう。

これを家族形態別でみると、やはり「家賃」が断トツのトップにつくという状況には変わりない。

↑ 住まい探しの際、重視した条件は?(3つまで選択)(家族形態別)
↑ 住まい探しの際、重視した条件は?(3つまで選択)(家族形態別)

意外なのは「シングル」より「カップル」「ファミリー」の方が、「広さ」へのこだわりが薄い事。その分「間取り」は気になるようで、子供が出来ると「広さは二の次、まずは間取り」という考えが強くなるのだろう。また、「利便性(買い物など)」も「ファミリー」の方が高くなる傾向を見せており、子供のことを考えて物件探しをしているようすがうかがえる。さらに「駐車場あり」も同様の傾向が確認できるが、これは【「子供の送迎」「家族旅行」そして何よりも……ママドライバーの自動車利用方法とは?】にもある通り「買い物」「送迎」などで自動車を使うシーンが増えるものと思われる。



本文中にもあるように、設備については引っ越し後でも自分自身である程度カスタマイズはできるが、交通利便性や間取り、広さ、そして何よりも家賃は、借り手から手を加えることはできない。引っ越し後にバス路線や鉄道停車駅が出来ればラッキーだが、まさに運任せでしかない話。

同時に物件探しの際には「最重要事項を残し、他の条件は妥協する」ことも大切。すべての項目にこだわっていては、いつまでたっても望みの物件を探し当てることは困難だからだ。どの項目ならどこまで妥協できるのか、どの項目に代替できるのかなどを考えた上で、優先順位を決めていくと、物件探しも楽になることだろう。



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