思わず目が留まるビルを使った広告たち
2010/01/09 09:27


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↑ 髪の痛みを補修する効用もあるというシャンプーの宣伝。「こんなに強い髪を創りますよ」ということらしい。

単にどでかい髪をビルから生やしただけでは「なにこれ怖い」だけなのだが、その直下で右にあるような「PANTENE」のサンプルを配ることで「なるほど、このシャンプーの効用で、あそこまで強い、健康な髪の毛が出来るのね」と連想させてくれる。周囲を驚かせ、半ば以上「何かの造り物だ」と認識させつつも見た人の頭に「?」を浮かばせ、注目させる(しかもアピールしたい商品そのものではなく、その効用を表現している)ものとしては上手いやり方といえる。

↑ 街中に大きな冷蔵庫出現!
イギリスのロンドンにあるヒースロー空港のターミナルビルを冷蔵庫に見たて、そこによくあるマグネットをぺたぺたと貼りつけた情景を再現。一番下の大きなマグネットには広告主のボーダフォンからのメッセージかつキャッチコピー「今この環境を最大限に活用しなさい(Make the most of now)」が描かれている。自社のポリシーを表現するのと共に、広告としてのビルの使い方の理由をも説明している(ビルを広告として用いるという事、さらには普通の冷蔵庫の扉にマグネットを貼って有効活用するという事も)。

↑ 危機一髪!
カナダのシカゴにある【Marina Towers】の駐車場を用いた自動車保険の広告。本物の自動車を使い、ハンドル操作を誤って今にも落ちそうな情景を演出。その下の看板には「あなた、運転はお上手ですよね?(Are you ib Good Hands?)」とのメッセージと保険会社の名前が。自動車と看板は地上から見える階に設置してあるので、何となく違和感を覚えて上を見上げた人があっ、と驚き、そして看板のメッセージを目にし、なるほどと思わせる仕組みなわけだ。
法律上の問題を考えると、冷蔵庫と磁石の広告はともかくとして、髪の毛と自動車保険のは日本での実現は難しい。また、不安要素の「サプライズ」が大きい自動車保険の広告は、注目を集めるという点ではよく出来ているが、賛否両論が分かれるかもしれない。ともあれ、普段何気なく目にし、利用しているビルですら、発想を転換して連想しイメージを結びつけることで、あっという間に請求力の強い広告となりうることに違いは無いということだ。
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