【訂正あり】運転中のケータイ利用が危険だとあらためて分かるポスター

2010/01/03 08:52

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運転中のケータイ利用が危険だとあらためて分かるポスターイメージ何度かの道路交通法の改正により、(自動車)運転中の携帯電話の使用に対する罰則は強化されている。運転中に携帯電話を持って会話したり、画面を注視するだけで5万円以下の罰金が科せられる(さらに検挙されれば運転免許点数が減点される)。生活の上で身近になった携帯電話に対しそれだけ厳しい罰則があるのは、そうしなければならないほど事故が多発し、リスクが高い明かしともいえる。この状況は日本に限らず世界中での話で、海外では「自動車運転中に携帯電話を利用することの危険さ」を示す啓蒙広告が山ほど提供されているのが確認できる(そして海外ならでの過激さもあり、今サイトでは紹介を控えている)。今回紹介するのは比較的大人しめで抽象的な、それでいて状況が手に取るように分かる「運転中に携帯電話を使うのは止めよう」のメッセージが胸に届くポスターである(【Ads of the World】)。



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↑ 携帯電話の操作に夢中でハンドルを切りそこない電信柱に衝突する自動車の形跡を、打ち続けていたテキストで表している。色々と考えさせられるものがある。
↑ 携帯電話の操作に夢中でハンドルを切りそこない電信柱に衝突する自動車の形跡を、打ち続けていたテキストで表している。色々と考えさせられるものがある。

衝突寸前イメージポスター全体に広がる緩やかなカーブ。そのカーブを直線に突っ切る形で文字列が配され、その先は電信柱に向かっている。文字は「OMG!!(なんてことなの)」に始まり、子供と思われる「NICK」に対して助けを求めるメッセージらしきものが並んでいる。そしてそのメッセージは画面右上の電信柱のところで止まっている。

影が付いていて宙に浮かんだ演出がなされているが、ビジュアルとしてはシンプル。単に「日常どこにでもありがちなカーブの道路」に「文字列」を足しただけのもの。しかしその組み合わせで「携帯電話に夢中になった人がハンドルを切り損ねて電柱に激突し(、その際にも文字を打ち続けた)」イメージを、見た人の頭の中に思い浮かばせる。そして改めて、運転中の携帯電話の利用の危険性を思い知らされることになる。

この広告ポスターはニュージーランドでボーダフォンが展開したもの。右下のメッセージには「あなたとあなたの子供が安心してドライブを楽しめるよう、運転中は携帯電話を使わないで下さい。それは違法行為でもあります。携帯電話を使うのなら道から外れて止まってから。さもなくば運転中は携帯電話の電源を切ってください」とある。日本となんら変わらない、日本でもそのまま通用するメッセージともいえる。

日本における携帯電話の普及率・利用率は世界有数のはず。にも関わらず、自動車などの運転の際の携帯電話の使用を戒める広告や公知は、海外と比べて随分と大人しい。理由は「よくわからない」が、もし仮にそのような啓蒙が携帯電話の販売にマイナスをもたらすと考える節があるのなら、大いなる見当違いといえる。安全と危険を認識する・させた上でこそ、自分自身はもちろん、他人に対しても安心して使う・使わせることができるのだから。

※内容に関する修正・訂正(2010.2.11.)
写真中のメッセージにつき、次のような指摘がありました。

・OMG……事故について驚くのではなく、電話の内容での驚きを示す
・Nick……電話をしながら運転をしている女性の(想い人である)男性
・NVITED……Invited、つまり招待する
・ME……私を
・2a……to a、つまり「-に」
・Party……パーティに

→「自分が好きな男性から『パーティーに招待してあげるヨ』」というメールを受け取り、それを嬉しさのあまり他の友達にメールで伝えている間に……

確かにこの読み方の方が自然です。よって、今記事における解釈はこちらに訂正します。いずれにしても「自動車の運転中は携帯電話でのメールのやりとりは厳禁」という主旨に変わりないことにもご注意ください。

(Special thanks for Okidoki様)



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