夕食、夜食、それとも……中華まんやおでんなどのコンビニ調理品は何のために買ってる?
2010/01/03 08:50
マイボイスコムは2009年12月22日、コンビニ調理品に関する調査結果を発表した。それによると、コンビニエンスストア(コンビニ)のレジ横調理品でもっとも購入されているのは「中華まん」で、調査母体においては79.9%の人が購入経験があると回答していることが分かった。次いでおでん・から揚げ・デザート類などの順となっている。また、それら調理品の購入目的としては「おやつ・間食」がもっとも多く77.6%の回答率を見せていることも明らかになった。ダイエットを考えている・実行している人にとって、魅力あふれる調理品が並ぶコンビニは、ある意味鬼門かもしれない(【発表リリース】)。
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今調査は2009年12月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万4375人。男女比は46対54で、年齢階層比は10代1%・20代14%・30代33%・40代30%・50歳以上22%。
「コンビニ調理品」とはコンビニのレジ横やその周辺で販売している食品を指す。具体例を挙げると肉まんやから揚げ、おでん、ソフトクリーム、コロッケ、フライドチキン、フランクフルトなどが該当する。【「コンビニが フライドチキンで チキンレース」ローソンとファミリーマートのジューシーな戦い】などで触れているが、これら「レジ横商品」「コンビニ調理品」は利益率が高く(=単品あたりの儲け度が高い)、コンビニ側としては力を入れたい商材。
それらコンビニ調理品について、購入経験のあるものを複数回答で尋ねたところ、もっとも多かったのは「中華まん」で79.9%。次いで「おでん」が58.9%、「から揚げ」が51.5%などの順となった。
↑ 購入経験のあるコンビニ調理品(複数回答・購入経験者限定・上位10位のみ)
デザート系を除けば冬場にフル回転する調理品が上位を示しているのが分かる。これは別所でも触れているが、温かいコンビニ調理品の方が「香り」を用いてお客の気を引かせやすいのが一因。誰しも一度はレジで会計をしている際に、レジ横のおでんや中華まん、チキンの香りが鼻を「くすぐり」、「あと肉まんを一つ」という感じで「ついで買い」をした経験があるはずだ。単にビジュアルでしかアピールできない冷えモノ(アイスなど)と比べ、香りでも自己主張できる冬場調理品は非常に強いインパクトを与えるものである。
さてそれらコンビニ調理品の購入目的はどのようなものだろうか。複数回答で尋ねたところ、もっとも多い回答は主食以外の「おやつ・間食」だった。ついで買いが多いだけに、三度の食事の中で食べるのではなく、小腹を満たすためのものとして口にする機会が多いようだ。
↑ コンビニ調理品の購入目的(複数回答・購入経験者限定)
当然食生活の面で健康に留意している人、特に「ダイエット」をしている人にとっては、「おやつ・間食」は大敵。同調査ではコンビニ調理品の購入頻度が増えた・減った人にその理由を尋ねたコメントの一部が列挙されているが、減った人の多くに「ダイエットのため」「健康のため」の類の文言が確認できる。
考え直してみれば確かに「中華まん」「おでん」「から揚げ」「デザート」「フライドチキン」などはいずれも高カロリーな食材。それらを百歩譲って主食ならともかく、おやつや間食として食べるのだから、ダイエットにはマイナス以外の何物でもない。
逆に考えれば、「食べてダイエットが出来るコンビニ調理品」が登場すれば、多くの人に受け入れられる可能性は高い。そんな都合のよいものがあるかどうかは別として、検討の価値は十分にあるといえよう。
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