アツアツのピザをお届けするのがひと目で分かる広告
2010/01/02 07:44
【おせち料理 用意するのは 5割強 購入するのは スーパー・デパート】や【おせち料理のトリビア、あなたはいくつ知ってます?】などでも触れているが、日本におけるお正月の定番料理「おせち料理」は、正月三が日は家事をしないようにとの配慮から、日持ちするものばかりを集めたもの。しかし最近では調理技術の進歩や宅配の普及により、インスタント食品や宅配料理が「おせち料理」としても認識されつつある。「おせちもいいけどカレーもね」のレトルトカレーや、ピザなどの宅配ファストフードが良い例だ。今回紹介するのは、その中でも最近「正月の料理」としての認識も高まりつつある「ピザ」を題材としたもの。自宅に届けられたピザが、いかに温かいままか、言い換えれば「どれだけ早く届けられたか」がひと目で分かる広告である(【ADS of the World】)。
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↑ 「アツアツだにゃ-」
これはマレーシアで展開された、ピザのチェーン店「ピザハット」の広告。テーブルの上にはピザハットから届けられたピザが置かれ、その上で猫が気持ちよさそうに寝ている。良く見ればなかなかに裕福な家庭のワンシーンのようで、ならば他にももっと温かい場所があって良さそうなもの。しかし「一番心地よい(冬なら温かい)場所に足を運び、くつろぐ」性質を持つ猫は、ピザハットの箱の上がご執心のようす。
ぱっと見では「猫がピザの箱の上に乗っている」という認識しかない。しかし少しでも猫の習性を知っている人なら、「猫がわざわざピザの箱の上で、しかも気持ちよさそうに寝ている」「猫は温かい場所でくつろぐ性質を持っている・猫は一番温かい場所を知っている」「そうか、ピザハットのピザは届けられてもアツアツなので、猫もそれに気が付いて……」と理解するわけだ。
誰しもが一度や二度くらいは、冬場に日だまりや自動車のボンネットの上で、眠たそうにしている猫の姿を見たことがあるだろう。あの温かさを連想し、「届けられても温かいままなのね」言い換えれば「温かいままで届けられるほどスピーディな宅配ピザなのか」と合点がいくことになる。そして猫がくつろいでいるピザの箱を良く見ると、ちゃんとピザハットの連絡先電話番号が書いてあり、すぐにでも注文が出来るという次第。
非常にシンプルな表現ではあるが、それだけに理解が出来れば印象も深い、アイディア勝負なところもあるが、大変よくできた訴求力のある広告といえよう。
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