暑い日差しを避けると、「あっ」と気が付く広告

2009/12/24 07:28

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暑い日差しを避けると、「あっ」と気が付く広告イメージ灼熱の太陽が照りつける中を歩くのは、誰にとっても苦痛なもの。涼しい喫茶店や本屋でひと休みが出来ないのなら、せめて日陰で少しでも涼みたい。そんな思いをした経験のある人は多いだろう。インドで展開された、ある化粧品の広告は、そんな人の心理を上手く利用したものだ。思わず「あっ」と気が付き、「なるほど」とうなづいてしまう仕組みが施されている(Coloribus.com)。



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↑ 「暑くてかなわないわ。この日陰に入ろうかしら」と思って、ふと上を見ると……
↑ 「暑くてかなわないわ。この日陰に入ろうかしら」と思って、ふと上を見ると……

仕組みイメージこれはフランスに本部を置いている化粧品会社【ロレアル】から発売されている、日焼け止め用の化粧品「Garnier Sun Control - Daily Moisturiser SPF 20/ UVA」の宣伝広告。通常の立て看板はその言葉通り立てて、少しでも周囲に見てもらうのが目的。しかしこの看板は立て看板ならぬ「倒れ看板」「横折れ看板」となって、日光を遮へいする役割を果たしている。そして日陰を求めてやってきた人たちが看板の陰に入り、ふと上を眺めると、宣伝対象の「日焼け止め化粧品」の宣伝が大きく描かれているのに気が付くという仕組み。

普通の立て看板と比べて見てもらえる・告知できる人数は圧倒的に少なくなる。遠くから見れば単に「折れてる看板」にしか見えないからだ(肝心の化粧品の部分が視界に入らない)。しかしその分、日陰に入った人にとっては「日光を避ける日陰」と「日光からお肌の荒れを守ってくれる化粧品」がだぶる形で頭にイメージされ、単純に看板を見てもらうよりも強い印象で記憶に残ることになる。何か物事を覚えたい時には、連想して記憶した方が忘れにくいのは良く知られているが、その仕組みを上手く利用した形だ。

ある意味、商品の効用をダイレクトに表した広告ともいえる、この「折れ看板」。日本ではこのままのスタイルで用いるのは(安全上などの理由で)難しいだろう。あるいは例えば、ガソリンスタンドの天井部分に配してみるのもありかもしれない。



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