【更新】アメリカの主要小売・ソーシャルサイトのアクセス数
2009/12/21 06:54
先日巡回サイトの一つ【Online AD】で興味をそそられるデータが紹介されていた。OneUpWebで掲載された、アメリカの年末セールにおけるインターネット経由の小売業の動向を分析した【The 2009 Holiday Special Report】を元にしたものだが、単に今年年末の小売商戦についてだけでなく、ネット界隈そのものや主要小売サイトに関する色々な分析が行われおり、読み甲斐のあるものだった。今回はその中からアメリカの主要小売サイトやソーシャルネットワークサイトのアクセス数に関する部分を抽出・再構築し、現状をかいま見ることにする。
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グラフ形成の際に使用されていたデータは【Quantcast.com】から取得したものとある。ウェブサイトのデータを調べるサービスとしては以前【主要新聞社サイトの読者数や読者年収など】で紹介した【Google Ad Planner】や、Alexaなどが著名だが、Quantcast.comは「アメリカ国内での視聴データ」に限られているものの、多種多彩な切り口でデータを確認できる。
元グラフのデータ取得元が分かっているのだから、掲載されているグラフよりは「現時点での」データを元にした方が新鮮味があって良い。そこで掲載項目は元グラフと同じものの、各値は「現時点」でのもので再構築した「米主要小売・ソーシャルネットワーク・レビューサイトのアクセス比較」が次の図。比較参考として、アクセス数トップのGoogle.comを併記しておく。
↑ 米主要小売・ソーシャルネットワーク・レビューサイトのアクセス比較(Quantcastより)(万ユニークユーザー)
先に【米大学生がグーグルやYouTubeよりもっと好むウェブサービスは?】でアメリカにおけるSNSサイトのFacebookの躍進ぶりについて触れたが、今データでもそれが改めて確認できる。Googleを別にすれば、ソーシャルネットワークサービスや小売サイトの中ではFacebookが断トツのトップについている。動画共有サイトの花形YouTubeよりも上の値なのは驚き。
データ取得時点でいまだに年末商戦が続いていることもあり、eBayやAmazonなどのオークション・小売サイトが大きな値を見せており、「かき入れ時」にフル回転しているのが分かる。そして、それ以上にFacebook、YouTube、そしてTwitterなどのアクセス数が多いのが目立つ。
別の記事で再度触れるが、上位についているソーシャル系サイトは単純にサイト内だけでアクセスを完結することなく、他のサイトへの誘導役をも果たしている。上位についている小売サイトも、それらソーシャル系サイトからの恩恵を十分に受けており、いわば「持ちつ持たれつ」の関係にあることが分かる。
来年は今年以上に、小売関係との連携という点でも、ソーシャル系サイトが注目されることは間違いあるまい。
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