【更新】試食コーナーは男性よりも女性に効果的!? 8割の女性が「試食したらつい買ってしまった」経験あり
2009/12/17 06:53


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今調査は2009年11月26日から12月1日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対して行われたもので、有効回答数は542人。男女比は53.5対46.5で、年齢階層比は20代30.3%、30代33.6%、40代36.2%。
スーパーやデパートで欠かせない、特にデパートでは数少ない稼ぎ頭となっている食品売り場。その食品売り場でよく目にするのが試食品。セールス中、あるいは新商品の食品を一口サイズに分けてミニサイズのトレイなどに乗せ、どんな味がするのかを試してもらうために用意されたもので、他分野の商品におけるサンプルと同じ立ち位置にある。コンビニのレジ横食品や冬の時期のおでん、パン屋の香ばしいパンの香りなどと同じく、香りそのものが集客効果を持つこともあり、お店側にしてみれば重要なセールスプロモーション手段の一つともいえる。
その試食コーナーについて、利用するか否かを尋ねたところ、「試食はしない」と答えたのは22.9%。頻度は異なれど、77.1%の人が試食をすると回答している。

↑ 食品売り場で試食コーナーを見つけたら、試食しますか?
「必ず試食する」という豪快な人も2.4%いるが、一番多いのは「ごくたまに試食する」で53.9%。次いで「試食することが多い」で20.8%という結果になっている。
それでは試食したことがある77.1%の人のうち、その試食の結果「買うつもりが無かったけど、つい買ってしまった」経験がある人はどれくらいいるだろうか。お店側にすれば「試食コーナーの効果が出た・出ない」を判断する重要な結果ではあるが、全体では75.4%の人が「ある」と答えている。どのくらいの頻度で「購入に至らせた」かは不明だが、高い効果が出ていることに違いは無い。

↑ 買う予定のなかった食品を試食コーナーで試食したところ、つい気に入って買ったことはありますか?(試食をすることがある人限定)
以前【「棚に置かれた割引券」「床に描かれた広告」どれくらい効果があるかご存じ? 米における店内販促の効果】でアメリカの小売店での話ではあるが、店内の販売促進に関するデータを掲載した。ここには「試食コーナー」の項目は無いが、類似する「商品サンプル」は3.5%と、もっとも高い反応率を示している。試食コーナーでは大抵そのすぐ目の前に該当する商品があるので、「試食」「購入したいかも、という気持ちの高まり(いわゆる「気付き」)」「購入の実践(買い物かごに食品を入れる)」がすぐに実行できるのが、言い換えれば躊躇する・考え直す暇を与えないのが、4人に3人という高反応率を得られる理由だろう。
「これ欲しいナ」と
思ったら
すぐ買えるのが
試食のポイント
また、男女別・年齢階層別にみると、男性よりも女性、若年層よりも中堅層に高い効果が出ているのが分かる。これはクチコミや実体験の影響を受けやすい女性・中堅層ならではの結果といえる。40代で女性ともなれば、どれくらいの効果があるのか、見てみたいものだ。
試食コーナーは昨日今日に始まったものではない。[江戸時代のみそに 試食のルーツあり(読売新聞)]によれば、江戸時代にはみそを売る業者による「味見販売」が行われており、これが試食の原点であるともいわれている。昔ながらの「モノ売りの知恵」が今現在においても活かされていると考えれば、試食コーナーに対する見方も変わってくるかもしれない。
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