【更新】お年玉「去年と変わらず」約7割、一人平均約5000円
2009/12/15 05:05
住信SBIネット銀行は2009年12月14日、2010年のお年玉に関する意識調査結果を発表した。それによると、今年の冬にあげるお年玉の総額は去年の冬と比べて変わらない人が7割近くに達する事が分かった。またあげる総額は約1万8000円となり、平均すると一人頭5000円近い額の結果が出ている([発表リリース])。
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今調査は2009年11月30日から12月3日にかけて、住信SBIネット銀行の20-60代の個人顧客を対象にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は5559人。男女比は非公開で、年齢階層比は20代835人・30代1061人・40代1251人・50代1123人・60代1289人。
お年玉の「出す側事情」については最近別調査機関の結果(【出す側の お年玉の総予算、平均額は1万と半ば】)を紹介したが、それによると「平均1万4500円」という値が出ている。今調査ではいかなる結果が出ただろうか。まずは(今年お年玉を出す人において)去年の冬と比べて総額が増えたか減ったかについてだが、7割近くの人が変わらず、2割強が増えるという回答結果が出ている。
↑ 今冬あげるお年玉総額は昨冬と比べて……
「減った」とする人はわずか8.7%。景気変動にお年玉の額はさほど影響を受けていないようにも見える。しかし「増えた」理由としては(グラフ化は略するが)「対象人物の年齢が上がった」「あげる人数が増えた」など仕方なく上昇した結果とする理由がほとんどで、「収入が増えた」「お金に余裕ができた」人は3.5%に過ぎない。その一方で「減った」理由は「収入が減った」が50.0%、「節約したい」が14.8%を占めており、「対象人数が減った」とする回答は34.6%でしかなく、現状の厳しさをうかがう数字となっいる。ちなみにあげる人数の平均は3.66人。
それではあげるお年玉の総額はいくらくらいになるのだろうか。階層別では5001円-10000円の層が一番多く27.8%、次いで1円-5000円が24.1%となり、合わせて「1万円以下」が過半数を占める結果となった。
↑ 今冬あげるお年玉の総額はいくら位ですか?
平均額は1万7999円。高額の層にやや平均額を引っ張られた感はある。この平均額と先の「あげる人数の平均3.66人」をあわせて計算すると、一人頭の平均お年玉額は4918円ということになる。年齢や家族構成などを考慮していない額なのであくまでも参考値でしかないが、一人につき5000円札一枚という値は、基準値にはなりうるはずだ。
受け取る子供側の立場にすれば、年に一度の大ボーナスに他ならない「お年玉」。これを機会に、お金の大切さと上手な使い方、お金をはじめとした「モノと価格の仕組み」について教える機会を設けるのも、保護者の責務。子供にとっては手の中に「大金」があるからこそ、リアルな感覚で「お金」の大切さ、仕組みを肌身を持って知ることができるのだから。
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