世界のしくみが10秒で分かる図やグラフたち

2009/12/14 07:35

このエントリーをはてなブックマークに追加
世界の仕組みが10秒で理解できる図やグラフたちイメージこれまで紹介してきた数々の「面白ユカイで素晴らしい広告」たちは、「ぱっと見で分かる」「ビジュアル的に訴えかける」要素を持つ場合が多い。また【ネット新聞読者は紙の新聞読者より記事を読みこなしている】【運営レポート(2007年5月度)】などでも触れているが、インターネット上の記事においても図や絵で解説を加えることで、読み手の理解度を何倍にも跳ねあげることができる(一連の「グラフ化してみる」もその流れだ)。先日Uphaa.comに掲載されていたのはその「図式化」の最たるもので、Jessica Hagy嬢による作品の数々が紹介されている。世の中の仕組みが記事のタイトル通り「10秒で」分かる図式の、ほんの一部をここに見ていくことにしよう。



スポンサードリンク


↑ 「正直に言ってよ」
↑ 「正直に言ってよ」

「ウソ」「ホント」「間違い」の各要素がそれぞれ内包されているA-Dの具体例をあげている。「ウソ」と「ホント」が混じっているものは「アンタ、全然太ってないわよ」というお世辞にもなる言葉。「ホント」でもあるし「間違い」でもあるのは「イギリス・ロンドンでは赤信号でも右折してOK」(海外では一部地域で、注意しながらではあるが赤信号でも右折して良い場合もある)。そして「ウソ」でもあり「ホント」でもあり、そして「間違いでもある」のは……まぁ、そういうことだ。

↑ 「あなたのパソコンの中身」
↑ 「あなたのパソコンの中身」

パソコンのハードディスクの中身の抽象画。仕事のファイルや税金の書類、その他諸々のファイル以外はすべて、いわゆる「Hなもの」が収められているフォルダの中身で詰まってる……ということだが、さて?(笑)

↑ 「神に祈りましょう」
↑ 「神に祈りましょう」

いわゆる「出来ちゃった婚」と、性欲を抑え「暴走」しないように努めるための教育プログラムが正比例の関係にあるとのグラフ。「現実」に沿った正しい知識・内容を教えないから……という皮肉も含まれている。

↑ 「屈辱的な事実」
↑ 「屈辱的な事実」

勉強すればするほど知っている事は増加する。が、それと共に「自分が知らない」と認識出来ることも増えていくという、皮肉なお話。「didn't know」ではなく「don't know」なので、「知らなかった(けど勉強して知った)こと」ではないのが、いかにも一連の図式らしい。

ただしギリシアの哲学者ソクラテスの「無知の知」の話にもあるが、「人間は世界のすべてを知ることはできないのだから、自分の知らないことが世の中にたくさんあることを知る」のはとても大切なことなのもまた事実。

↑ 「恋愛とウォールストリートの類似性」
↑ 「恋愛とウォールストリートの類似性」

「オプション」はオプション取引と選択、「ボンド」は証券ときずな、「フューチャー」は先物と未来・将来のそれぞれの意味を持たせ、それらの要素をすべて持つものを「ウォールストリート」であり、真の恋愛でもあると説いている。一つの言葉が持つ複数の意味を巧みに使った、一連の図式ならではの上手い表現方法。

作者のJessica Hagy嬢はその「物事をシンプルに、そしてある時は皮肉たっぷりに図式化する能力」をフルに活かし、いくつかの本をも出版してしまった作家でもある。日本のアマゾンジャパン経由でも、『Indexed』をはじめいくつかのペーパーブックなどを『彼女の名前を検索することで』購入することが可能だ。

シンプルにして明快、そしてちょっとしたウィットを交えながら世の中の理(ことわり)を次々に図式化していく彼女の才能を、ちょっとばかりうらやましく思うのは当方(不破)だけではあるまい。

なおJessica Hagy嬢はアマゾンドットコムに次のようなメッセージを寄せている。上の「恋愛とウォールストリートの類似性」同様、言葉が持つ複数の意味を巧みに用いた図式である。

↑ 「アマゾンドットコムに寄せられたメッセージ」
↑ 「アマゾンドットコムに寄せられたメッセージ」

「かゆい所に手が届く」いわゆるロングテール商法をそのまま翻訳して「長い尻尾」としたり、ホエザルがコミュニケーションする際に用いる大声を、アマゾンが持つ「既存の他媒体を打ち壊すかのような巨大なコミュニティ機能」と結びつけたりして、「アマゾンとホエザルは要素的に同じだネ」とほめている(茶化している)。やはり、上手いとしか表現のしようがない。


■関連(?)記事:
【算数や理科に必死になった子供達が見つけた、自分なりの回答】



スポンサードリンク



このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|Twitter|FacebookPage|Mail|RSS